◆なぜ、イラクで緊張が高まっているのか?
○イラクが大量破壊兵器(核、ミサイル、生物、化学兵器等)を開発・保有している強い疑いが存在する。かりに、イラクが無差別かつ高度な殺傷能力を持つこれらの兵器を保有・使用することとなれば、湾岸地域を巡る国際の平和と安全は再び脅かされかねない。これは国際社会全体の深刻な懸念である。
○国連査察特別委員会(UNSCOM)による査察は、イラクに大量破壊兵器を保有させないよう、その廃棄状況を検証するもの。無条件の大量破壊兵器の廃棄と査察の実施は、イラクのクウェイト侵攻によって引き起こされた湾岸戦争の際の国連安保理決議によってイラクに義務付けられたもので、イラク自身もその受け入れに同意した。ところが、イラクは昨年6月頃より、安保理の諸決議に反し、UNSCOMの査察への協力拒否や妨害を再三再四繰り返している。
○イラクの態度は、国際の平和と安全を脅かしかねないものであり、また普遍的国際機関としての国連の権威に真っ向から挑戦するものでもある。
○米国は、事柄の重大性に鑑み、外交努力により解決ができない場合には武力行使も辞せずとの断固たる姿勢。
◆我が国の基本的考え方
○イラクが大量破壊兵器を保有することを許してはならない。
○イラクの対応は極めて遺憾。もし、イラクが潔白を主張するのであれば、UNSCOMに対し関連施設への即時かつ無条件のアクセスを認めるべき。
○事態が平和裡に解決されるよう、米、英、仏、周辺アラブ諸国等の関係国と緊密に連携を維持し、安保理での努力を含めイラクに翻意を強く促す等の外交努力を継続する。その目的は、イラクが国際社会の厳しい現実を直視しなければ、極めて深刻な事態を招来するという厳然たる事実を理解させること。