日本インドネシア友好年事業参加者の声
「福岡・インドネシア バンブーコンサート」(開催地:福岡市)
(1)インドネシアの子供の教育を救う会 弥栄 睦子さん
今回の事業の原点は、2002年にインドネシア人留学生が母国の学校に行けない子供達のために奨学金をおくりたいと、インドネシアから舞踊家を招待してチャリティー・デーを開催したことに遡ります。それ以降、チャリティー・デーは、毎年9月に開催される「アジアマンス 福岡」に合わせて行われています。このチャリティー・デーでのアンクルンの公演を通じて、誰もが皆で参加できて楽しめるアンクルンには魅力があると確信し、両国の国交樹立50周年の記念事業としてふさわしいと思いました。今回は、従来の留学生による演奏だけでなく、世界的に活躍している日本人のプロのアンクルン演奏グループ「インダ・プトゥリ」の特別公演を実施しました。「インダ・プトゥリ」によるクラッシックから日本の民謡等まで幅広い分野の素晴らしい演奏によって、アンクルンの魅力を存分に知ってもらえたと思います。
今回の事業を契機に福岡市内でインドネシアに関わる様々な団体が一つになれたことは非常によかったと思います。会場は満席となり、これ程の来場者は過去のチャリティー・デーでもありませんでした。また、インドネシア留学生の皆さんにとっても、母国の文化の多様性、素晴らしさを再認識した催しとなったようです。
(2)九州・インドネシア友好協会(日本インドネシア国交樹立50周年イベント実行委員会事務局)副事務局長 川津 孔嗣さん
九州・インドネシア友好協会は、1960年代に、九州電力株式会社がインドネシアからガスを購入するにあたってインドネシアとの文化交流を始め、昭和49年(1974年)に九州の国際化を願って設立されたものです。現在70団体、71人の個人会員が所属しています。本協会は今回、事業の主催者として地元の企業に協賛をお願いする等、主に資金作り面の役割を務めましたが、事業の実現のために様々な方面の関係者を結びつける接着剤となるような動機や機会を提供する存在がいかに重要かということを実感しました。
福岡には、インドネシア人も含め約5,000人もの留学生がおります。このような方々に日本のファンになって母国に戻ってもらいたいと思います。そのためには、草の根レベルの市民同士の文化交流を通じた相互理解が大事だと思います。福岡のような在日外国人が多くいらっしゃるところには、お互いの文化の違いを本当に理解し、日本人とその文化についても知ってもらうチャンスがあります。それを活かす機会を応援することはとても大事であり、経済界ばかりでなく、国や市等の行政レベルでも一層応援してもらいたいと思います。
(3)在日インドネシア留学生協会福岡支部 スリ・ファトマワティさん
今回は、私達にとっても大きな力が湧いてくる体験でした。これからも日本人の皆さんにアンクルンを演奏してもらったり、インドネシアの民族衣装を着てもらったりする等、両国の文化の交流にも力を入れていきたいと思います。多彩なインドネシアの文化をもさらに紹介していきたいと思います。
