(1) |
「日本はどのような国だと思うか」の問いに対し、「豊かな伝統・文化を持ち」、「経済・技術力があり、生活水準の高い」国というプラス・イメージがすべての国で共通してみられる。他方、この質問に対する回答の中で「文化的に中・東欧と異なり不可解な国」と見る向きがハンガリーで特に高く、チェコ、スロバキア、ルーマニアでも少なくない数字となっている。これには、いろいろな要因が考えられるが、日本を異質な文化を持つ国とみる向きがあることは否定できない。ただし、異質な文化を持つからといって嫌悪に結びつくことはなく、下記(2)の通りハンガリーを含め各調査国においては、日本に対し好意を持つ割合は非常に高い。
|
(2) |
日本に対する好意を問う質問については、ハンガリー以外の5ヶ国は90%以上が好意を抱いているという結果となった。ただし、ハンガリーについても、好意を抱いている割合は80%近くで、非常に高い親日観が示されていることには変わりない(因みに、日本に対する信頼度を問う質問に対し、ハンガリーはブルガリアと並んで信頼できると答えた割合が最も高い(60%))。
|
(3) |
東アジアにおける最重要パートナー国を問う質問においては、日本と中国が拮抗し、中国を選んだ国の数が日本を上回っている。
|
(4) |
日本の国際的貢献については、各国ともに世界経済、科学技術面での期待感が大きく、自国経済・技術発展への寄与を期待する向きが強いことがうかがえる。
|
(5) |
EU加盟後の対日二国間関係については、各国ともEU加盟後も日本とは良好な関係を維持でき、むしろEU加盟が日本の投資のさらなる呼び水になるのではないかとの期待感が強く感じられる。
|
(6) |
観光誘致に関する質問では、日本は魅力的な国であるとの回答が非常に多かった(90%以上)。この中で、「魅力があるので旅行したい」との回答が4ヶ国(ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア)で多く、チェコとブルガリアでは、「魅力はあるが旅行できない」との回答が多数を占めた。
|