外務省 English リンクページ よくある質問集 検索 サイトマップ
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
トップページ 各国・地域情勢 欧州(NIS諸国を含む)
欧州(NIS諸国を含む)
世界地図
アジア 北米 中南米 欧州(NIS諸国を含む) 大洋州 中東 アフリカ


中・東欧6カ国における対日世論調査


2004年6月


 2003年11月~2004年1月、中・東欧6カ国(ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア)において今回初めて対日世論調査を実施した(調査は現地の世論調査機関に委託)ところ、右結果の概要は以下の通り。



1.総論

(1) 今回調査を行った中・東欧諸国は、戦後長い間社会主義政権下にあったが、国によって若干差はあるものの体制転換から早15年前後が経ち、新たな政治体制が国民の間に根付いてきた。また、ブルガリアとルーマニアを除き他の4ヶ国は本年5月EUに加盟することになり、今後中・東欧圏もEUの影響を強く受けることから、これが各国国民の対日観にどのような影響を及ぼすかを含め、今回初めて東欧諸国において対日世論調査を実施した。

(2) 従来より中・東欧諸国は概して親日的であると言われてきたが、今回の調査からも各国とも日本に好意を抱く割合が高く、また日本を信頼できる国と考える割合も85%以上に達した。一部には、日本を不可解な国とみる向きもあるが、総じて日本は「豊かな伝統文化を持ち、経済力・技術力のある生活水準の高い、信頼できる国」であるとの見方が定着していることが伺える。

(3) 東アジア諸国の中で最重要パートナーとして中国を挙げる国が日本を上回ったが、貿易、投資、技術移転の面で日本に対する期待感は高い。また、殆どの国において日本の伝統文化への関心が非常に高く、この点からも中・東欧諸国では、経済、技術、文化などの多方面において対日関心は高いと言える。

(4) EU加盟問題については、日本企業の中・東欧諸国への投資促進につながり、結果的には日本経済にもプラスになるなど双方にとってメリットがあるという見方が多い。また、日本を旅行先として魅力的な国と見る向きが圧倒的に強いことから、EU加盟後経済発展により生活水準が高くなれば、中・東欧諸国は日本への観光誘致として重要拠点となりうる可能性を秘めていることが伺える。


2.主要質問事項の回答

(1) 「日本はどのような国だと思うか」の問いに対し、「豊かな伝統・文化を持ち」、「経済・技術力があり、生活水準の高い」国というプラス・イメージがすべての国で共通してみられる。他方、この質問に対する回答の中で「文化的に中・東欧と異なり不可解な国」と見る向きがハンガリーで特に高く、チェコ、スロバキア、ルーマニアでも少なくない数字となっている。これには、いろいろな要因が考えられるが、日本を異質な文化を持つ国とみる向きがあることは否定できない。ただし、異質な文化を持つからといって嫌悪に結びつくことはなく、下記(2)の通りハンガリーを含め各調査国においては、日本に対し好意を持つ割合は非常に高い。

(2) 日本に対する好意を問う質問については、ハンガリー以外の5ヶ国は90%以上が好意を抱いているという結果となった。ただし、ハンガリーについても、好意を抱いている割合は80%近くで、非常に高い親日観が示されていることには変わりない(因みに、日本に対する信頼度を問う質問に対し、ハンガリーはブルガリアと並んで信頼できると答えた割合が最も高い(60%))。

(3) 東アジアにおける最重要パートナー国を問う質問においては、日本と中国が拮抗し、中国を選んだ国の数が日本を上回っている。

(4) 日本の国際的貢献については、各国ともに世界経済、科学技術面での期待感が大きく、自国経済・技術発展への寄与を期待する向きが強いことがうかがえる。

(5) EU加盟後の対日二国間関係については、各国ともEU加盟後も日本とは良好な関係を維持でき、むしろEU加盟が日本の投資のさらなる呼び水になるのではないかとの期待感が強く感じられる。

(6) 観光誘致に関する質問では、日本は魅力的な国であるとの回答が非常に多かった(90%以上)。この中で、「魅力があるので旅行したい」との回答が4ヶ国(ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア)で多く、チェコとブルガリアでは、「魅力はあるが旅行できない」との回答が多数を占めた。



目次
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
外務省