日EU交流促進シンポジウム共同議長サマリー
2002年11月11日、東京において、「日EU交流促進シンポジウム」が多くの招待客及び一般参加者の出席を得て開催された。このシンポジウムは、特に、2001年12月の第10回日EU定期首脳協議で採択された「日EU協力のための行動計画」の重点目標4、ヨーロッパの人々と日本の人々の間の交流とより良い理解の促進の実施を目的として開催された。
日EU双方から、ビジネス、学術、教育、プレス、文化交流団体、自治体交流等に従事する有識者や専門家が参加した。また、日本及びEU加盟国の政府関係者も参加した。
今次シンポジウムは、本年4月にブラッセルで開催された専門家によるワークショップの結果を踏まえ開催された。シンポジウムでは、「人的交流」、「教育・知的交流」、「文化交流」をテーマとする3つのセッションにおいて、幅広いテーマが取り上げらた。参加者からは、特に、JETプログラム、日EUジャーナリスト会議、EU・ジャパン・フレンドシップ・ウィーク、EUジャパンフェスト、ASEMの多くの活動や、ヨーロッパ人のための日本における様々な訓練・交流プログラムに関しても、多くの言及があった。
学生・青年交流、学者・研究者交流(安全保障分野を含む)、ジャーナリスト交流や、地域・地方自治体レベルでの交流に関し、いくつかの提案がなされた。ファンディングの問題も提起された。今後、議論は、シンポジウムでなされた提案の中からの特定されたテーマについて、専門家によるワークショップ、セミナー、会議、またはシンポジウムなどの会合で行うことが可能である。これは、2005年日EU市民交流年の準備に際する日本とEU間の協力のための明確なロードマップ策定に貢献することを目的とするものとなろう。交流年の準備に際しては、同じ年に開催される愛・地球博などの行事も考慮する必要があろう。2005年の「日本におけるドイツ年」についてのドイツのイニシアティヴ、及びベルリン日独センター20周年記念式典についても、同じことが言える。
この意味において、今回のシンポジウムにおいては、ギリシャがEU議長国を努める2003年前半に、日EU大学学長会議を開催するというアテネ大学からの提案に留意した。
今次シンポジウムにおける参加者の方々の貢献は、日EU間の交流促進にとって極めて重要なものである。ついては、シンポジウムの詳細な記録を作成することとする。
|