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南東欧教育・文化遺産保護セミナー
(タリバーンによる彫像破壊について:共同議長声明)
(2001年3月22-23日、於:国連大学)
- 我々は、アフガニスタンにおけるタリバーンによる人類の共通遺産であるバーミヤンの巨大石仏をはじめとする同国の貴重な彫像に対する破壊活動を強く非難する。
- アフガニスタンは東西文明の十字路と呼ぶに相応しい地域であり、長い歴史を通じて、イスラム、仏教等、多様な文明が交流し、現在の豊かな文化が創りあげられてきた。このように、歴史の流れの中で作り上げられた、同国中部のバーミヤン市にある巨大石仏に代表されるような貴重な彫像の数々は、世界的に広くその普遍的価値が認められている。これらは、我々の宗教、信条の如何にかかわらず、人類共同の遺産として保存されるべきと考える。したがって、今後もこれらの文化遺産が破壊されることとなれば、その損失は、人類全体にとり計り知れないものとなる。こうした懸念は国際社会の多くの国及び機関に共有されており、今回3月22、23の両日東京の国連大学で開かれている「南東欧教育・文化遺産保護セミナー」(日本政府主催)においても同様の意見が表明されたところである。
このような人類の共通遺産に対する暴挙をなくしていくためにも、文化、文明の多様性を尊重していくことが必要であり、そのためにも、繊細さと寛容の精神に立った各国、各文明間の対話が重要であると考える。
- 我々は、タリバーンによるこのような文化遺産に対するテロ行為を強く非難するものであり、タリバーンがこれ以上の破壊活動を即刻中止し、アフガニスタンにおける文化財の保護に向けた適切な措置を取ることを強く希望する。また、国際社会が将来的にこのような行為を防止し対処するための政治的意思を示し、適切なメカニズム及び追加的な法的根拠を見出すことを切に希望する。
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