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平成14年5月13日
今回の調査を通じて判明してきたことの1つに、緊急事態への対応に関する意識の希薄さがある。具体的には、総領事館正門付近で取り押さえられた女性らが大声で泣き叫んでいる状態を、当時在館していた館員の何名かは認知していたが、それが今回のような事態になるとの意識はなく、当初、単なる喧嘩、騒ぎ程度の認識に止まっていた。 一般的には、北朝鮮との国境に近い瀋陽には多数の北朝鮮関係者(北朝鮮からの脱出者及びそれを取り締まろうとする北朝鮮当局関係者)がいると言われ、そのため、一種の緊張状態にある。しかし、そうした緊張状態ゆえに、中国側警察当局による取締りも厳しく、また、瀋陽所在の各国総領事館に対する中国側の警備も厳重である。 一方、こうした状況への一種の慣れが存在しており、このため、我が国総領事館においても、今回のような事態が発生するかもしれないとの「危機意識」は比較的希薄であった。 中国人警備員が査証待合室で男性2名を監視下に置きながら、それが日本人職員には直ちに報告されなかったこと、また、正門付近での対応に当たった2名の副領事とその他の館員との間で十分な連絡がなされていなかったこと等から、指揮命令体制・伝達面での不備があった。 今回の事件の発生原因として、警備面でも、具体的対応に次のような問題点が指摘できる。
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