在中国日本大使館前の抗議活動等に関する
阿南惟茂駐中国大使から
喬宗淮中国外交部副部長に対する申し入れ
(2005年4月9日)
4月9日、阿南大使は、同日中国北京市において生じた日本国大使館及び大使公邸前の抗議活動等について、喬宗淮中国外交部副部長に対し申し入れを行ったところ、以下のとおりです。
1.阿南大使からの申し入れ
(1)本9日、北京において抗議活動が行われ、その後大使館事務所及び大使公邸前に移動したデモ隊がペットボトルや石を投げ込み、ガラス窓等が破損されるという事態に至っている。
(2)我が国大使館事務所及び大使公邸に対してかかる被害が生じたことは極めて遺憾である。早急に大使館関連施設の安寧を確保するための適切な措置をとるとともに、中国国内の他の公館も含め、警備の徹底と再発防止を強く求める。
(3)また、在留邦人の安全及び日系企業の正常な営業の確保のため、警備の徹底をはじめとする必要な措置を講じるよう改めて強く要請する。
2.喬宗淮中国外交部副部長の発言
(1)本日、多数の民衆が大使公邸及び大使館事務所に対して、投石等の行動を行ったことについては、中国政府として決して容認できることではなく、政府を代表して心からお見舞いと遺憾の意を表明する。
(2)只今の大使からの申し入れについては、至急関係部門に伝達し、事態の拡大と再発防止に最大限努力するよう徹底する所存である。(これに対し、当方より、中国全土における日本企業と在留邦人の安全に万全を期すよう、再度強く申し入れた。)
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