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スマトラ島沖大地震およびインド洋津波被害に対するわが国支援
(国際緊急援助隊派遣の概要)



平成17年3月17日


 わが国は、昨年12月26日に発生したスマトラ島沖大地震発生直後より、インドネシア、スリランカ、タイ、モルディブに対し国際緊急援助隊の医療チームはじめ、警察、消防、海上保安庁等から構成される救助チーム、DNA鑑定、捜索技術分野等の専門家チームを累次現地に派遣した。また、国際緊急援助隊派遣に関する法律に基づき、自衛隊の艦艇3隻(ヘリ搭載)がタイのプーケット沖に派遣され、捜索・救助活動を実施した他、インドネシアにおいて援助物資輸送や医療、防疫活動を実施した(自衛隊による国際緊急援助活動 http://www.mod.go.jp/)。
 今次災害においては、国際緊急援助隊の医療、救助、専門家チームが12チーム、約240名、自衛隊部隊約1,600名が被災地に派遣され、かかる大規模な派遣は国際緊急援助隊史上最大のものとなった。
 国際緊急援助隊の活動の概要は以下のとおり。

1.インドネシア(医療チーム、自衛隊部隊)

 1月2日~31日に医療チーム(医師、看護師、薬剤師等62名)が三次に亘る派遣によりバンダアチェ市ラムアラ地区(サッカー場)において計3,658名に対する診療活動を実施した他、現地機関と連携し公衆衛生指導活動、感染症対策、PTSD(心的外傷後ストレス障害)対策を実施した。
 また、艦艇3隻、輸送機2機、ヘリコプター7機、人員規模約1,000名の自衛隊部隊が、約6,000名の患者の診療や2,000名を超える予防接種、東京ドームグランドの約10倍に相当する面積(133,800km2)の防疫、約400tの物資の輸送等を行った。

2.スリランカ(医療チーム、専門家チーム)

 12月30日~1月15日に医療チーム(医師、看護師、薬剤師等44名が東部アンパラ県カルモナイ地区の小学校において約2300名に対する診療活動を実施した。外国チームとしては最も早く被災地入りし、悪天候に阻まれつつも医療活動の他、公衆衛生に関する指導、助言活動を実施した。
 また、1月下旬には復旧、復興支援に関する専門家チームがスリランカ各地においてニーズ調査を実施した。

3.タイ(医療チーム、救助チーム、自衛隊部隊、専門家チーム)

 12月29日~1月1日にテロ特措法に基づく対応措置の任務から帰国途上にあった部隊(艦載ヘリを含む艦艇3隻)がプーケット沖にて捜索・救助活動を実施した。12月30日~1月6日に、警察、消防、海上保安庁等から構成される救助チームがタクアパー郡、クラビ郡において邦人の遺体の収容を含む活動を行った他、消防のヘリによる捜索、輸送支援活動を実施(1月16日まで)。
 12月31日~1月10日医療チーム22名が、タクアパー郡の小学校、避難民キャンプに設置した診療所、山岳地域での巡回医療により約600名に対し診療活動を実施した。
 また、警察の専門家チームが各国チームと連携しつつ、DNA鑑定のための検体採取等の作業を行った他、消防の専門家チームがタイ内務省、海軍に対する防災、捜索技術に関する助言、指導活動を実施した。

4.モルディブ(医療チーム、専門家チーム)

 1月1日~5日に医療チーム10名がムリ島、ミーム環礁地域において229名の患者に対する診療活動を実施。1月下旬には復旧、復興支援に関する専門家チームがニーズ調査を実施した。

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