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「朝鮮半島の平和のためのソウル宣言」の発出

平成12年10月20日

  1. 20日午後12時30分、ASEM首脳会合第一セッションの終了後、「朝鮮半島の平和のためのソウル宣言」が発出された。同宣言の要点は以下の通り。

    (1)大韓民国と北朝鮮の関係進展を慫慂。朝鮮半島の平和と安定がアジア太平洋地域及び世界全体の平和と安定に緊密に結びついているとの見解を共有。

    (2)6月の南北首脳会談を歓迎。対話の継続の重要性を指摘し、南北間の和解と協力のプロセスを支持。双方に対し、南北首脳会談の成功を基礎として、地域の平和及び安全保障のために、進展を図るよう慫慂。

    (3)朝鮮半島及び地域における、信頼醸成及び平和と安全保障の促進に貢献していく意思を確認。KEDOへの支持を確認。ASEM各国と北朝鮮が、対話などを通じて関係改善努力を強化することの重要性を指摘。

  2. ASEM首脳会議第一セッションにおいては、アジア・欧州の政治・安全保障問題などについて広く意見交換が行われ、森総理は朝鮮半島、ユーゴ情勢、中東和平、国連改革、軍縮・軍備管理・不拡散などについて発言された。
     朝鮮半島情勢については、総理より(イ)朝鮮半島における前向きな動きを後押ししていくことが重要であること、(ロ)他方、北朝鮮に関しては、安全保障、不拡散、人道及び人権上の懸念が依然として存在しており、北朝鮮の前向きな対応を求めていくことが重要である旨を発言され、また、日朝国交正常化交渉に臨む我が国の基本的立場について説明された。


朝鮮半島の平和のためのソウル宣言

(外務省仮訳)

  1. 首脳は、ソウルにおける第3回アジア欧州会合(ASEM)において、大韓民国と北朝鮮との関係の進展を慫慂するとの文脈で朝鮮半島情勢について議論した。首脳は、朝鮮半島の平和と安定がアジア太平洋地域及び世界全体の平和と安定に緊密に結び付いているとの見解を共有した。

  2. 首脳は、朝鮮半島の緊張を緩和し南北関係を改善するための大韓民国及び北朝鮮によるこれまでの試みを想起し、南北首脳会談(2000年6月13-15日、於:ピョンヤン)を温かく歓迎するとともに、この歴史的な一歩を踏み出した金大中(キム・デジュン)大統領及び金正日(キム・ジョンイル)国防委員会委員長の勇気とビジョンに対し祝意を表した。

  3. 首脳は、また、朝鮮半島の恒久平和及び最終的な統一を目標とし、人道問題とりわけ離散家族の再会、経済協力及び軍事問題についての対話を含め、南北共同宣言を実施するに際して双方が既にとった措置を賞賛した。首脳は、この点に関する更なる進展を期待した。

  4. 首脳は、南北間の問題の解決における継続的な対話の重要性を認識し、大韓民国と北朝鮮との間で進行中の和解及び協力のプロセスに対する支持を新たにするとともに、双方に対し、引き続き首脳会談の成功を基礎として、地域の平和及び安全保障のために、進展を図るよう慫慂した。首脳は、この文脈で、北朝鮮と米国との関係における最近の前向きな進展を歓迎した。

  5. 首脳は、この目的を追求するため、朝鮮半島及び地域において、信頼を醸成し、かつ、平和及び安全保障を促進するための措置に貢献するとのASEM参加国の意思を確認した。首脳は、朝鮮半島エネルギー開発機構に対する支持を確認した。首脳は、また、対話、人と人との交流及び経済関係を通じ、更には北朝鮮の多国間対話への参加を通じ、ASEM及び個々のASEM参加国と北朝鮮との関係を改善する努力を強化することの重要性を強調した。


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