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第1回ASEM環境大臣会合(概要と評価)

平成14年1月17日

  1. 概要
    (1)1月17日、北京において第1回環境大臣会合が開催され、日本より川口環境大臣が出席した(外務省よりは森元国社部参事官、新美(しんみ)経々一長兼ASEM室長等同行)。ASEM参加の25カ国及び欧州委員会が参加し、閣僚の参加は日本を含め10カ国であった(アジアより日本、中国、韓国、マレーシア、シンガポール、ヴィエトナムの6カ国、欧州側よりデンマーク、フィンランド、ルクセンブルグ、スペインの4カ国)。議長は中国の解振華・国家環境保護総局長。

    (2)会合においては、(イ)ASEM参加国間の環境連携の推進、(ロ)国際的な環境問題(生態保全、気候変動とエネルギー、砂漠化と森林)、(ハ)ヨハネスブルグ・サミット(WSSD)に向けての準備、(ニ)ASEM環境協力枠組みの展望の4つの議題について、非公式かつ自由な意見交換が行われ、最後に議長声明が発表された。

    (3)日本より、マラケシュ合意を受けた日本における京都議定書の締結に向けての今後の取組を説明するとともに、温室効果ガスの削減に向けた全ての国による取り組みの重要性、WSSDに向けたアジア地域での取り組みなどについて発言を行った。


  2. 評価
    (1)ASEMの枠内で環境大臣会合が創設されたことは、アジア・欧州間協力の裾野の広がりを象徴するものである。国際社会における環境問題の重要性が増大する中で、双方が連携、協力して対応するケースが増えており、今回閣僚レベルで一同に会し、各国の考え方、立場等を述べ合い、インフォーマルな形でより具体的行動に向けて意見交換したことは、極めて有意義であった。

    (2)中国が、環境大臣会合開催のためのイニシアティブを取ったことも意義深い。地球温暖化や国内の環境対策を始め、近年、中国は環境問題への取り組みを積極的に進めている。中国の環境政策が地域的・国際的な環境面での取組に及ぼす影響力には大きなものがあるだけに、ASEMの枠組みを活用し、中国の意識に一定の評価を与えつつ、同国を積極的にエンゲージしていくことは、今後、日本や国際社会が環境政策を推進していく上でも重要である。

    (3)今次会合が、8月のWSSDを控えたこの時期に開催されたことも意義がある。今次会合は、WSSDに向けた準備の一環であり、また、アジアと欧州との間の意見のすりあわせの場として貴重な役割を果たした。京都議定書やカルタヘナ議定書締結に向けての各国の動向の他、環境問題への取り組みを考える上での市民社会の関与、環境問題と技術革新、エコ循環型社会形成のための努力、更には、水・大気汚染・違法森林伐採など個別のテーマについても活発な議論が行われた。日本としても、京都議定書の締結を含む気候変動に関わる問題への取組、更には8月末のWSSDへ向けての準備等を中心に、現状を説明することができ、非公式な形ですりあわせができたことは成果としてあげられる。




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