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ビエンチャン行動プログラム(VAP)
(骨子)


平成16年12月


 11月29日、ラオスの首都ビエンチャンで開催された第10回ASEAN首脳会議において、2020年までのASEAN共同体のロードマップとなる「ビエンチャン行動プログラム(Vientiane Action Programme)」が採択・署名されたところ、右骨子は以下の通り。VAPは共同体実現に係る長期的目標である「ASEANビジョン2020」の第1次中期計画である「ハノイ行動計画(1999-2004)」を引き継ぐ第2次中期計画(2004-2010)。

1.テーマ

 「統合され平和で思いやりのあるASEAN共同体における繁栄と運命の共有に向けて」

2.ASEAN共同体の実現に向けた目標及び戦略

(1) ASEAN安全保障共同体(ASC)

(イ) 目的:包括的な政治・安全保障協力を通じた地域の平和、安定、民主主義及び繁栄を強化する。

(ロ) 戦略的要点
人権の促進、法の支配・司法制度・法制度・良い統治などの相互支持・支援などの政治的発展
ASEAN憲章制定の準備、非ASEAN諸国の友好協力条約(TAC)加入奨励、南シナ海の当事者の行為に関する宣言の完全実施などの規範の形成と共有
軍事関係者の交流、軍事政策の透明性促進、早期警戒制度、ASEAN地域フォーラム(ARF)の強化、国境を越える問題への対処などの紛争予防
平和維持センターの活用などの紛争解決
人道支援、人材育成プログラムの実施などの紛争後の平和構築



(2) ASEAN経済共同体(AEC)

(イ) 目的:より緊密な経済統合を通じ経済成長及び開発のための競争力を強化する。

(ロ) 戦略的要点
単一市場・生産拠点に向けた統合プロセスを加速化
11の重点セクター(注)で2010年までに統合
1)農業産品、2)自動車、3)エレクトロニクス、4)漁業、5)ゴム製品、6)繊維・アパレル、7)木材産品、8)航空旅行業、9)e-ASEAN(ICT)、10)保健医療、11)観光
投資の自由化・円滑化・促進などのASEAN投資地域の推進
先進ASEAN6は2010年まで、後発ASEAN4(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)は2015年までの域内関税撤廃などの貿易自由化
サービス貿易、金融協力、交通、通信・IT、科学技術、エネルギー、食料・農業・森林、制度強化の発展
FTA、CEPを通じた対話国との経済関係強化



(3) ASEAN社会・文化共同体(ASCC)

(イ) 目的:調和のある人間中心のASEANにおける持続可能な開発のための人、文化、自然資源を育てる。

(ロ) 戦略的要点
貧困削減、教育アクセス促進、婦女子老人支援、健康問題、HIV/AIDS等感染症対策、薬物対策などによる思いやりのある社会の構築
人材育成などによる経済統合の社会的影響の管理
環境、天然資源及び生活の質を確保するため持続可能な開発のメカニズムを確立
芸術、観光、スポーツ、ASEAN言語の促進などを通じたASEANアイデンティティ(共通認識)の促進



(4) 開発格差の是正のための目標及び戦略

(イ) 目的:開発協力を通じ共に進む。

(ロ) 目標・戦略
ASEAN諸国間及び対話国との協力強化を通じ一人当たりGDP及びその他の人間開発指標において先進ASEAN6とCLMV諸国との開発格差を是正する。具体的にはASEAN統合イニシアティブ(IAI)を強化

(5) 実施メカニズム

VAPの実施を円滑化するために、加盟国の拠出からなる「ASEAN開発基金」を設立する。これは、大型案件の当初準備(調査、会議、企画等)及び秘匿又は戦略的な小規模案件に充てられる。
対話国・機関からの拠出も依然重要。



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