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アフガン各派代表者会合
(合意文書の概要)

平成13年12月6日

1.一般条項

(1) 暫定政権(Interim Authority)は2001年12月22日をもって設立される。
(2) 暫定政権は暫定行政機構(Interim Administration)、緊急ロヤ・ジェルガ招集のための特別独立委員会(Special Independent Commission for the Convening of the Emergency Loya Jirga、以下「独立委員会」)、最高裁判所(Supreme Court of Afghanistan)以下の裁判所からなる。
(3) 暫定政権はアフガニスタンの主権を有し、国連でアフガニスタンの議席を占める等、対外的にアフガニスタンを代表する
(4) 暫定政権設立後6ヶ月以内に、緊急ロヤ・ジェルガがザーヒル元国王により招集され、移行政権(Transitional Authority)についての決定を行う。移行政権は、緊急ロヤ・ジェルガ開催から2年以内に行われる選挙によって国民を完全に代表する政府が樹立されるまでの期間、アフガニスタンの統治に当たる。
(5) 移行政権設立後18ヶ月以内に憲法制定ロヤ・ジェルガが招集される。


2.法的枠組みと司法制度

 新憲法の採択までの間、1964年の憲法及び既存の法規が、本件合意や国際法に反しない限り適用される。暫定行政機構は、国連の支援を得て、イスラムの諸原則、国際規範、法の支配及びアフガニスタンの法的伝統に従い国内法体系を再建するための司法委員会を設立する。

3.暫定行政機構

 暫定行政機構は1名の議長(Chairman)、5名の副議長を含む30名からなる。議長を除く構成員は、暫定行政機構の各省の長となりうる。暫定行政機構は国家の問題の日々の執行を任され、政令を発する権限を有する。

4.「独立委員会」

 暫定政権設立後1ヶ月以内に21名からなる「独立委員会」を設立する。「独立委員会」は、緊急ロヤ・ジェルガの参加者及び手続を決定する最終的権限を有する。緊急ロヤ・ジェルガは、移行統治機構の元首を選出し、移行統治機構の構成と主要人物に関する提案を承認する。

5.最終条項

(1) 暫定政権設立時に、すべてのムジャヒディーン、アフガン人の軍隊及び国内の武装勢力は暫定政権の指揮統制下におかれ、新たなアフガニスタンの治安部隊及び軍隊の必要に応じて再組織される。
(2) 暫定政権によるいかなる措置も、国連安保理決議第1378号及びアフガニスタンに関する他の関連安保理決議に反してはならない。


6.付属書Ⅰ:国際治安部隊(International Security Force)

(1) 今次会合の出席者は、アフガニスタン国内の治安についての責任はアフガン人自身にあることを認識する。s
(2) 新たなアフガニスタンの治安部隊及び軍隊が設立され機能するまでにしばらく時間がかかるであろうことに鑑み、今次会合の出席者は国連安保理に対し、国連マンデートの下にある部隊(Force)のアフガニスタンへの早期の展開を承認することを検討するよう要請する。この部隊はカブール及びその周辺地域の治安の維持を支援する。このような部隊は適宜、その他の地域に段階的に拡大しうる。
(3) 今次会合の出席者は、右部隊が展開されるカブールその他の地域から全ての武装勢力を撤退させることを誓約する。


7.付属書Ⅱ:暫定期間における国連の役割

 事務総長特別代表は、この合意の全ての面の実施を監視し支援する。事務総長特別代表又はその代理は、暫定行政機構及び「独立委員会」の会合に出席するよう招待することができる。 

8.付属書Ⅲ:今次会合の出席者による国連への要請

 今次会合の出席者は、

(1) 国連と国際社会に対し、アフガニスタンの主権、領土保全、統一、及び他国からの国内問題不干渉を補償するために必要な措置を取ることを求める。
(2) 国連、国際社会、特に支援国及び国際機関に対し、暫定政権と協力しつつ、アフガニスタン復興支援へのコミットメントを再確認し、強化し及び実行するよう促す。
(3) 国連に対し、新憲法制定時に行われる総選挙に先立つ有権者登録及びアフガニスタンの国勢調査をできるだけ速やかに行うことを求める。
(4) 国連及び国際社会に対し、ムジャヒディーンがアフガニスタンの独立と国民の威厳を守る上で英雄的な役割を果たしたとの認識の下、暫定政権と協調して、ムジャヒディーンの新しいアフガニスタンの治安部隊及び軍隊への再編入を支援するよう促す。
(5) 国連及び国際社会に対し、殉教者及び他の戦争犠牲者の家族その他の被扶養者並びに戦争による障害者を支援するための基金を設立するよう依頼する。
(6) 国連、国際社会及び地域的機関が、暫定政権と協力して、国際テロ、麻薬の栽培及び密輸と闘い、アフガン人農家に代替穀物生産のための金銭的、物質的及び技術的手段を提供するよう強く促す。


9.付属書Ⅳ:暫定行政機構の構成

 議長はカルザイ氏。その他の副議長・閣僚ポストは空欄になっている。


目次


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