さて、このような外交を担う外務省に、今改革が必要だというのは、特に理由をお話しなくてもお分かり頂けると思いますけれども、ご存じの通り、昨年来、外務省では次々とさまざまな問題が表面化致しまして、皆様に大変な御迷惑をおかけしております。お金にまつわる不祥事。特定の政治家からの不当な圧力。そういった圧力に適切に対応できなかった外務省の弱さ。このような問題のために、外務省は、今、大きく国民の皆様の信頼を失ってしまいました。このことを外務省の職員は謙虚に受け止めて、真剣に今反省をしております。
まず、役所の決定のプロセスをガラス張りにしようという「透明性」の要請に対しても、外務省はしっかり取り組んでいかなければいけません。外務省の一連の不祥事も、もし様々なことがより透明であったら、未然に防げたかもしれません。
次に「説明責任」の要請です。外務省は、信頼を回復するために、より積極的に説明責任を果たしていく必要があると思います。
更に、市民による「参加」の要請。国際協力の現場でも、NGOの皆さんが汗を流して働いていらっしゃるわけです。外務省は、このような「参加」の要請に対しても、敏感に対応していく必要があります。
外務省の問題を克服いたしまして、これからの時代の要請に応えていくために、私は、外務省の改革のキーワードとして、「透明性」、「スピード」、「実効性」の3つを選びました。
|