みんなで外務省☆
平成16年8月25日(水)、小中学生の皆さんに、外国のことや外務省の仕事を少しでも身近に感じ、興味をもってもらいたいと願い、文部科学省が主催している「夏休み子ども見学デー」にあわせて、「みんなで外務省☆」というプログラムを企画しました。
当日は、抽選で選ばれた小中学生27人とそのご両親など、総勢50人近くの人に参加していただきました。みんな元気で、たのしい一日になりました。
当日の様子を紹介します。
1.大使館員とのお話タイム in 国際会議場
オーストラリア大使館のボクステル参事官、フィリピン大使館のバリテ書記官がそれぞれ自分の国について話してくれました。
ボクステル参事官はオーストラリアの人口が日本の6分の1、なのに面積は日本の21倍であること、面積が大きくて、町から離れたところに住んでいる人が病気になったりすると、飛行機で行かないと間に合わないので、「フライング・ドクター」と呼ばれる「飛行機で飛んでいくお医者様」がいることを話しました。
「オーストラリアでは環境問題についてどんなことに取り組んでいますか」との質問では、「学校でも、家でも、ゴミをどうやったら減らせるのか、よく考えています。オーストラリア人の家では生ゴミを肥料にします。大きなバケツみないなものに入れ、庭のための肥料にします」と教えてくれました。
バリテ書記官は、参加者からの「一番怖い災害は?」との質問に、「フィリピンでは台風、火山、地震、津波、山崩れなど、たくさんの災害が起きますが、一番怖いのは地震です。」と答えていました。
また、「日本には県がありますが、フィリピンにもありますか。」との質問に、「80の県がありますよ」と教えてくれました。また、就学率の高いフィリピンですが、経済的に学校に通い続けることができない人も多いそうです。
2.松宮大臣政務官「子ども記者会見」 in 記者会見室
川口外務大臣が実際に記者会見を開く「記者会見室」で、松宮勲大臣政務官にインタビューしていただきました。 みんなよく勉強をしてきたようで、最近の外務省に関係する問題や、大臣政務官や外務省の仕事について、とても積極的に質問をしていました。大臣政務官も「大臣政務官をやっていてよかったことは?」との質問に、「海外に行ったとき現地で会う、世界のためにボランティアをしている日本人が働いている姿を見ると、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなって思います」と優しい笑顔で答えていました。
また、「私は将来外交官になりたいのですが、外国語の他に何が大切でしょうか?」との質問には、「言葉よりもっと大切なのは、世界にはいろいろな国があって、歴史や宗教、文化などが違うという多様性を理解することだと思います」と、丁寧にアドバイスをされていました。
さらに、「どんなことを中心に、日本を外国に紹介していますか?」との質問には、「日本はきれいな風景、豊かな文化・歴史に恵まれていますが、それをただ自慢するのではなく、きちんと伝えるようにしています。また、日本は二度と戦争をしませんと国際社会に約束したこと、そしてそのために努力をしてきているということは、とても大切なことですね。」と答えていました。
参加された皆さんの熱心さに、大臣政務官も予定の時間をオーバーしていましたが、更に多くの質問を受け、とても充実したプログラムとなりました。
今回参加して頂いたみなさん、ありがとうございました!
この「子ども見学デー」外務省プログラムをみなさんにもっともっと楽しんでいただけるよう、外務省も頑張ります。そのためにも、みなさんのご意見・ご感想などを以下のメールアドレス宛にお寄せください。
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