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森総理大臣演説
国連ミレニアム・サミットにおける森総理演説
(平成12年9月7日午後、於.国連本部総会議場) ヌヨマ・ナミビア大統領閣下、ハロネン・フィンランド大統領閣下、 アナン事務総長、 並びに各国代表の皆様、 国連が創設されて55年が過ぎ、その間、冷戦の終焉を経て、平和と繁栄への取組が進みましたが、その一方で、緊張と紛争も後を絶ちません。大量破壊兵器の拡散の恐怖はむしろ増大しつつあります。また、科学技術の進歩やグローバリゼーションの進展が、人類の一層の繁栄を可能としている一方で、国際社会における貧富の格差を拡げつつあります。更に我々は環境、保健等の共通の課題にも対応しなければなりません。 我々は、このような状況の中で新しい世紀を迎えようとしています。本日、私は、限られた時間の中で、二つの点を特に強調したいと思います。第一は、国際社会が直面している課題に取り組む際に人間を中心に考える視点の重要性であり、第二は、新しい世紀における国連の機能強化です。
議長、 このような人間中心の取組を推進していく上で、国連はより積極的な役割を果たさなければならず、また、果たすことが期待されております。我が国は、このことを踏まえ、昨年3月、国連に設置された「人間の安全保障基金」に対して、これまで90億円以上の拠出を行いました。近い将来、この基金に更に100億円程度を目指して拠出したいと考えております。また、世界的に著名な有識者の参加を得て、人間の安全保障のための国際委員会を発足させ、こうした取組に対する考え方を更に深めていきたいと考えています。
議長、 私は、この場におられる全ての国の代表の方々に、この演壇から強く呼びかけます。このミレニアム・サミット、ミレニアム総会の議論を通じて、安保理改革の早期実現に向けた大きな流れを作ろうではありませんか。常任理事国及び非常任理事国双方の議席を拡大すること、及び、先進国のみならず開発途上国を常任理事国とすることについては、既に大多数の国が支持していると私は確信しています。このことを確認することを出発点として、合意できるところから一つ一つ合意を積み重ねていこうではありませんか。
議長、
議長、
議長、 御静聴有り難うございました。
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森総理大臣演説 / 平成12年 / 目次 |
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