外務報道官談話
バングラデシュにおける爆破事件について
平成16年8月24日
- 8月21日(土)、バングラデシュの首都ダッカ市のアワミ連盟本部前で行われていた同党の政治集会において爆破テロ事件が発生し、多数の死者および負傷者が出たことに衝撃と強い憤りを感じる。また、わが国は、このテロ事件において亡くなられた方々およびご遺族の方々に心から哀悼の意を表明するとともに、多数の負傷者の方々に心からお見舞い申し上げる。
- わが国は、あらゆるテロ行為を断固として非難するとともに、今後とも国際社会と協力しつつ、テロ撲滅のための闘いを進める決意である。
- また、わが国は、バングラデシュが国民が一体となって困難を乗り越え、民主化に向けて確固として歩を進めることを希望するとともに、今後とも一層の民主化に向けた同国の努力を支援していく所存である。
(参考)
- 8月21日現地時間17時30分(日本時間20時30分)頃、バングラデシュの首都ダッカにおいて、ハシナ・アワミ連盟総裁(前首相)が演説を終えた直後、演壇付近で爆弾が次々と爆発し、多数が死亡、200~300名が負傷した模様。また、負傷者には、ラザック元水資源大臣、アム元食糧大臣等、前アワミ連盟政権時代(1996年6月~2001年7月)の閣僚経験者が含まれている。
- 最近、同国においては、本年5月シレット市(同国北東部、首都ダッカより北東約200km)において、チョウドリー駐バングラデシュ英国大使(シレット出身のバングラデシュ系英国人、イスラム教徒)に対し手榴弾が投げつけられ、同大使が足に重傷を負った事件が発生したほか、本年8月、同市内の2カ所の映画館で爆弾が爆発し、1名が死亡、7名が負傷した事件等が発生している。
- 今般の事件を受け、22日、スポット情報を発出。わが方大使館によれば、邦人に被害があったとの情報はない(注:バングラデシュ在住邦人数は408名)。
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