外務報道官談話
ガザ地区等からのイスラエルの撤退にかかわる計画の承認について
平成16年6月7日
- わが国は、6日(日)午後(現地時間)、イスラエル政府がガザ地区の全ての入植地および西岸の一部の入植地の撤去の実現に向けた計画を閣議承認したことについて、この重要な決定が「ロードマップ」の再生を促す契機となることを期待する。
- また、わが国としては、この計画の実施は「ロードマップ」に沿った形で行われることが不可欠であり、そのためにイスラエル政府とパレスチナ暫定自治政府が直接話し合う機会を早期にもち、入植地撤退に向けた建設的な協力が実質的に進展すること並びにロードマップの進展に必要な他の事項についてもあわせて進展が図られることを期待する。
(参考)
- 6日、イスラエル閣議は、一方的分離計画を21閣僚中、賛成14名、反対7名で承認した。
- 今回承認された計画案は、分離に関する原則的な承認であり、入植地撤去に関する具体的な決定は含まれていないが、ガザ地区とヨルダン川西岸の4か所の入植地の合計25カ所を4グループに分け撤去することを意図するものであり、タイムテーブルとして、2005年3月1日までに撤去の準備期間として、それ以降、実施に係わる閣議の追加承認を行い、同年末までに全撤去を完了することを目指している。
- アハマド・クレイ・パレスチナ自治政府首相は、同閣議決定を「我々パレスチナの土地の如何なる部分からでもイスラエルが撤退することを歓迎する」旨発言。
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