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外務報道官談話

イスラエル・パレスチナ間の衝突について


平成16年5月12日


  1. 11日(火)より、ガザ地区ザイトゥーン地区において、イスラエル軍とパレスチナ人の間で衝突が生じ、その結果、双方に多くの死傷者が生じたことに大きな懸念を有している。

  2. わが国は、「ロードマップ」に進展がない状況の中で、今回の衝突をきっかけとして憎悪と暴力の連鎖がさらに拡大し、イスラエル・パレスチナ間の和平実現が一層困難となることを強く危惧している。
     わが国は、事態のさらなる悪化を防止するために、イスラエルが最大限の自制を行使するとともに、パレスチナ側がイスラム過激派の取り締まりに最大限努力し、目に見える成果をあげることを強く求める。

(参考)
  1. 現地時間11日未明より、イスラエル軍(以下IDF)は、ガザ地区ザイトゥーン地区でロケット弾製造施設の摘発・破壊する作戦を実施、その際に発生したパレスチナ側との銃撃戦によりパレスチナ人7名が死亡し、100名以上が負傷した模様。

  2. 現地時間同日午前6時頃、IDFが作戦終了後退却の際、兵員輸送車の下に仕掛けられた爆弾が爆発し、IDF兵士6名が死亡。イスラミック・ジハード(PIJ)およびハマスの軍事部門は右攻撃に関する犯行声明を発表。現地時間同日夜、PIJの幹部は、IDFによる攻撃の完全停止やパレスチナ人囚人の釈放交渉開始を兵士の遺体断片返還の条件にする考えを明らかにした。

  3. 同日、シャロン・イスラエル首相は安全保障閣議を招集し、遺体の返還に条件を付けている武装組織側とは交渉しないことを決めた。

  4. IDFは、死亡した兵士の遺体回収に全力を尽くすため、ガザ回廊を3部分に分断した上で、大規模な援軍を派遣。赤十字国際委員会(ICRC)はIDFの要請を受け、仲介役を引き受けることに同意。パレスチナ自治政府も声明を出し、武装組織側に遺体を返すよう呼びかけた。



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