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外務報道官談話

イスラエル・パレスチナ間の衝突について


平成16月4月28日


  1. 近日、ガザ地区およびその周辺、西岸において、イスラエル軍とパレスチナ人の間で衝突が生じ、その結果、双方に多くの死傷者が生じたことに懸念を有している。

  2. また、わが国は、23日(金)夜、シャロン・イスラエル首相がテレビのインタビューにおいて、「アラファト議長に危害を加えないとの約束を撤回する」旨を発言した件に関し、イスラエルがそうした措置をとること、更にはそうした発言を行うことに強く反対し、同発言を実行に移さないよう求めるとともに、事態沈静化のためにイスラエル政府が最大限の自制を行うことを要請する。

  3. わが国は、パレスチナ側も過激派の取り締まり等に成果をあげることが重要と考えており、イスラエル・パレスチナ間の和平にいたる唯一の途である「ロードマップ」に沿った和平努力を両当事者が早急に再開させることが不可欠であると考えている。

(参考)
  1. 現地時間の17日(土)午後4時頃(日本時間18日午前0時頃)、ガザ地区のエレズ・チェックポイントにおいて、自爆テロ事件が発生し、イスラエル国境警備隊員1名が死亡、他3名のイスラエル人が負傷。後刻、ハマスの軍事部門とファタハが犯行声明を発出。自爆テロ犯は、ガザ北部のベイト・ラヒヤ出身の22歳のパレスチナ人であるとのこと。

  2. 現地時間の20日(火)早朝、何者かによりニサニット入植地(ガザ地区北部)及びスデロット(ガザ地区周辺)に対し、カッサム・ロケット弾及び迫撃砲による一連の攻撃が開始。右により、イスラエル人10名がショック等のため手当を受け、また、入植地内の家屋が被害を受けた模様。その後、イスラエル軍はパレスチナ警察に対し、攻撃が停止されない場合、イスラエル軍が攻撃を停止させるために地域に侵攻する旨伝達。しかし右攻撃は停止されなかったため、現地時間の同日午後、同軍はベイト・ラヒヤ及びベイト・ハヌン(いずれもガザ北部)近郊の砂丘にある拠点を占拠。右軍事作戦によりパレスチナ人5名が死亡。

  3. 現地時間の21日(金)、イスラエル軍はペイト・ラヒヤ及びベイト・ハヌンの市街地を急襲したところ、同軍とパレスチナ人のデモ参加者との間で銃撃戦が発生。右により9名のパレスチナ人が死亡し、40名以上が負傷した模様。現地時間の同日未明、イスラエル軍はカッサム・ロケット弾及び迫撃砲の発射拠点を一掃するための軍事作戦を開始。

  4. 現地時間の22日(土)、ペイト・ハヌンにおいて、4歳及び7歳の計2名のパレスチナ人が死亡。また、16 歳のパレスチナ人がイスラエル軍の銃撃により死亡。さらに2名のパレスチナ人の若い女性が死亡。同日、ベイト・ラヒヤにおいて1名のイスラエル軍兵士が軽傷を負ったほか、クファル・ダロム入植地(ガザ中部)では、パレスチナ人による対戦車ミサイル攻撃で2名のイスラエル軍兵士が中程度の傷を負った。

  5. 現地時間の22日(土)早朝、トゥルカレム近郊(西岸)において、2丁の狙撃銃及び弾薬を運んでいた3名のパレスチナ人が、イスラエル軍により射殺された。右3名はいずれもイスラエル軍の指名手配者。ファタハのアル・アクサ殉教者旅団が右射殺に報復する旨宣言。

  6. 現地時間の22日(土)、ベイト・ハヌンにおいて、4歳及び7歳の計2名のパレスチナ人がそれぞれ催涙ガスの吸入及びイスラエル軍の銃撃により死亡。

  7. 現地時間の28日(水)、ガザ地区のクファル・ダロム入植地において、自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも3名のイスラエル人が負傷。



外務報道官談話 / 平成16年 / 目次


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