外務報道官談話
ブルンジ和平問題(反政府武装勢力FNLの即時敵対行為停止宣言)について
平成16月4月23日
- わが国は、4月21日(水)、タンザニアのキゴマにて開催されたFNL(解放のための国民軍)総会において、ブルンジ暫定政府との間の和平合意に唯一未署名であったFNLが敵対行為停止宣言を行ったことを同国の和平プロセスの重要な一歩として歓迎する。
- わが国は、今回の宣言が遵守され、ブルンジ全土における戦闘が即時に停止されることを希望する。
- また、わが国は、ブルンジ政府とFNLとの間で交渉の場が迅速に設けられ、全面的な和平合意が締結されることを強く期待する。
(参考)
- ブルンジでは、1993年末より内戦が発生していたが、ネルソン・マンデラ前南アフリカ共和国大統領の仲介努力等により、2000年8月には政府と関係政党間でアルーシャ和平合意が成立し、2001年11月には3年間の暫定政権が成立した。しかし、同和平合意に署名していない一部反政府武装勢力との停戦が課題として残った。
- この後、2003年11月に最大反政府武装勢力のFDD(民主主義防衛戦線)と暫定政権の和平合意が成立したことから、FNLとの交渉が課題となっていた。
- 今回のFNL総会(正式には、フツ民族解放党(PALIPEHUTU)とその軍事部門であるFNLの総会)は、4月18日(日)よりタンザニア北西部のキゴマにおいて開催され、今回の即時敵対行為停止宣言は、4月21日(水)ハビマナFNL報道官により発表された。
- わが国は、ブルンジに対して、和平促進のための支援、及び国際機関を通じた難民・紛争被災民に対する人道支援等を行っている。
(1) |
和平プロセス支援:和平会合開催経費支援に5万米ドル(1998年6月)、在ブルンジOAU(アフリカ統一機構)事務所の機能強化に18万1000ドル(2002年1月)
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(2) |
人道支援等(03年):WFP(世界食糧計画)のブルンジ・ルワンダ難民に対する食糧援助に7億円、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のタンザニアにおけるブルンジ難民等支援に300万米ドル、国際赤十字のブルンジ計画に50万スイスフラン
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