(参考1) |
リビアの大量破壊兵器開発計画の廃棄宣言
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2003年12月19日(金)、リビアのムアンマル・アル・カッザーフィ指導者およびアブドルラハマーン・モハメッド・シャルガム外相は、同国におけるすべての大量破壊兵器の開発計画を廃棄するとともに、国際機関による即時の査察を受け入れる旨の声明を発表した。同日、ジョージ・ブッシュ米大統領およびトニー・ブレア英首相が同旨の発表を行った。
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(2) |
その後リビアは本年1月6日(火)にCWCの加入書を寄託した(同日に包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准)。CWCは加入書の寄託から30日目の日に効力を生じるので、2月5日(木)をもってリビアに対して発効された。
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(3) |
なお、リビアを含めCWC締約国は159カ国となった。非締約国には北朝鮮、エジプト、シリア、イスラエルなどが含まれる。
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(参考2) |
CWC発効後リビアが行わなければならない主な義務
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国内に存在する化学兵器、化学兵器生産施設および化学物質生産活動などに関する冒頭申告をOPCWに提出する(加入の発効から30日以内(3月6日まで))
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(2) |
化学兵器をOPCWの査察を受けながら廃棄する(原則2007年4月まで)。化学兵器生産施設もOPCWの査察を受けながら廃棄または民生転換する。
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(3) |
CWCが禁止している化学兵器の開発、生産などの行為を処罰する国内法を整備する。
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(参考3) |
ロヘリオ・フィルテルOPCW技術事務局長のリビア訪問
OPCWのフィルテル技術事務局長は、2月4日(水)から2月6日(金)にかけ、OPCW技術事務局関係者とともにリビアを訪問中。OPCWは、リビアの冒頭申告などを助けるため、今後技術ミッションを派遣していく方針。
(なお、フィルテル事務局長は、昨年9月30日(火)から10月5日(日)の間、外務省賓客として来日し、川口順子外務大臣ほか、わが国政府要人と会談している。)
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