| 外務報道官談話 
 
 イランの核問題に関するIAEA理事会決議の採択について
	 
 
 平成15年9月12日 
 
 
わが国は、9月12日(金)(現地時間)、ウィーンにて開催された国際原子力機関(IAEA)9月理事会において、イランの核問題に関する決議が採択されたことを歓迎する。
 
わが国は、イランの核問題に対して重大な懸念を有しており、本年10月末を期限とし、イランに対し問題点の早急な是正を強く求めることが重要であるとの考え等から、この決議の共同提案国となったものである。
 
わが国としては、イランが、この決議を重く受けとめ、要求されたすべての措置を早急にとることを強く希望する。
 (参考)決議のポイント
 
IAEAが核物質の転用がないことを検証できるよう、イランが本年10月末までに、問題点を是正し、IAEAと協力することが重要かつ緊急である。
イランに対し、追加議定書の即時かつ無条件の署名、発効、完全履行を求めるほか、信頼醸成措置として、今後追加議定書に従って行動することを求める。
事務局長が加盟国に確証を与え、追加議定書が十分に適用されるまでの間、ウラン濃縮活動および再処理活動を停止することを求める。
すべての第三国に対して、イランの核問題の解決をはかるためIAEAと協力することを求める。
事務局長に対して、理事会が最終的な結論を出すことができるよう、11月もしくはそれよりも早い適当な時期に、この決議の実施に関する報告を行うよう求める。
 
 
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