外務報道官談話
米露間の戦略攻撃能力削減に関する条約(モスクワ条約)の発効について
平成15年6月1日
- 6月1日(日)、サンクトペテルブルクで行われた米露首脳会談において、両国首脳は、戦略攻撃能力削減に関する条約(モスクワ条約)の批准書を交換し、この交換により同条約が発効した。わが国は、この条約の発効を歓迎するとともに、今後、米国・ロシア両国によって同条約が着実に履行されることにより、更なる核軍縮が可能となることを期待する。
- この条約は、米国・ロシア両国の配備された戦略核兵器の削減を、条約という法的拘束力を有する形式で担保したものであり、同条約の発効は、核軍縮に向けた新たな一歩であると評価している。また、わが国は同条約を、米国・ロシア両国のより安定した二国間関係と新たな戦略的枠組みの構築への努力を象徴するものであると受け止めている。
- わが国は、今回発効したこの条約が、国際的な軍備管理・軍縮・不拡散の動きを促進
し、国際安全保障環境の向上が図られていくことを強く期待するとともに、わが国としても現実的かつ着実な努力を重ねていく考である。
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