外務報道官談話
ベネズエラにおける政治危機打開に向けた政府側と反政府側の合意について
平成15年5月30日
- わが国は、現下のベネズエラの政治危機に関し、5月29日(木)、セサル・ガビリア米州機構(OAS)事務総長の仲介の下、「交渉および合意のためのテーブル」のベネズエラ政府側および反政府側メンバーが、選挙を通じた平和的、民主的および合憲的な解決に資する合意文書に署名したことを歓迎する。
- わが国は、中南米諸国の安定と民主化を積極的に支援してきている立場からも、中南米地域の主要国であり、かつこれまで強固な民主主義の伝統を維持してきたベネズエラの政治危機が、憲法、民主主義および人権を尊重する形で一刻も早く平和裡に解決されるよう期待する旨表明してきた。
- わが国としては、「交渉および合意のためのテーブル」の政府側および反政府側メンバーの本件合意達成に向けたこれまでの努力、および同テーブルにおいてガビリアOAS事務総長が果たしてきた重要な役割に敬意を表するとともに、チャベス政権および反政府側が、ベネズエラの良き伝統である民主主義と国民和解の精神に基づき、本件合意を早期かつ着実に実現し、ベネズエラの国民社会に真の安定がもたらされることを強く期待する。
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