外務報道官談話
ユーゴスラビア情勢について
平成15年2月5日
- わが国は、2月4日(火)、ユーゴスラビア連邦共和国の連邦議会において、現在のユーゴスラビア連邦共和国を連合国家として再編するための憲法的憲章が採択され、公布されたことを歓迎する。
- わが国は、特に、同連邦の再編に向けて粘り強い努力を継続してきたユーゴスラビアの各指導者ならびにソラナEU(欧州連合)共通外交・安全保障政策上級代表に深い敬意を表する。
- この憲法的憲章に従い、これまでのユーゴスラビア連邦共和国が、セルビアおよびモンテネグロから構成される緩やかな連合国家に遅滞なく再編されることが、南東欧地域全体の安定と発展の促進に寄与するものとして歓迎するとともに、わが国としては、今後とも、国際社会と協力しつつ、南東欧地域の安定と繁栄に協力していきたいと考える。
(参考)
- セルビアおよびモンテネグロ共和国から構成されていたユーゴスラビア連邦共和国では、モンテネグロが同連邦からの独立を求めてきていたが、国際社会は、同地域における更なる国家分裂は地域の不安定化につながるとの懸念から、モンテネグロの一方的独立を回避するために、連邦の権限を弱め、両共和国の権限を強化する連邦再編という形での問題解決を促してきた。特に、EU(ソラナEU共通外交・安全保障政策上級代表)は、精力的に関係当事者間の仲介に当たり、その結果、昨年3月に現在のユーゴスラビア連邦共和国をセルビアおよびモンテネグロから構成される緩やかな連合国家にするとの合意が成立し、モンテネグロの独立はひとまず回避された。
- 新たな連合国家の憲法である憲法的憲章については、当初は昨年6月中に作成されることとされていたが、関係当事者間での合意が成立せず、憲法委員会が正式に憲法的憲章案を採択したのは昨年12月初めになってからであるが、本年1月27日にはセルビア共和国議会で、また、同29日にはモンテネグロ共和国議会で憲法的憲章案が採択され、今般、連邦議会で採択・公布されたもの。これにより、これまでの「ユーゴスラビア連邦共和国」の国名は消滅し、新国名は“Serbia and Montenegro”となる。
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