外務報道官談話
北朝鮮の黒鉛実験炉の封印撤去等について
平成14年12月22日
- 21日、北朝鮮が一方的に寧辺の5MWe黒鉛実験炉の封印撤去、監視カメラの機能妨害等の行動に出たことは、北朝鮮の国際的合意における義務に照らしても遺憾なものであり、わが国として憂慮している。
- IAEA(国際原子力機関)は、北朝鮮側に対して、北朝鮮が一方的措置をとることなく、北朝鮮の核施設に対して保障措置協定上の義務である保障措置を適用していくために双方の技術者間で協議を行うことを呼びかけており、わが国としても、北朝鮮が本件問題の解決のためにこのような呼びかけに応じてIAEAとの対話を行うべきであると考える。
- わが国としては、引き続き、米韓など関係国及びIAEAと緊密に協議しながら、北朝鮮がすべての核関連施設の凍結を維持し、問題の平和的解決に向けて前向きな対応をするよう、北朝鮮側に求めていく考えである。
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