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外務報道官談話

イスラエルにおける自爆テロの発生について


平成14年3月28日 

  1. 3月27日夜、イスラエルのネタニヤのホテルで自爆テロが発生し、一般市民に多くの死傷者が生じたことに衝撃を受けた。亡くなられた方々およびそのご遺族に哀悼の意を表すると共に、多数の負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げる。

  2. 我々は、多くの罪のない人々を狙ったこのようなテロ行為を断固非難する。こうした行為に訴える過激派が、罪なき人々の犠牲の上に自己を正当化するだけでなく、米国のジニ特使の停戦実現のための努力を始めとした、イスラエルとパレスチナ人との間で和平を実現しようとする努力を踏みにじることは、許されるべきではない。

  3. わが国は、アラファト議長とパレスチナ暫定自治政府に対して、過激派の取り締まりのための最大限の努力を行うことを改めて強く求める。また良識をもったパレスチナの人々に対しては、こうした行為がパレスチナの人々の利益やより良い未来に全く資するものではないことを訴える。さらに、イスラエル・パレスチナ両当事者に対し、現地に引き続きとどまる予定のジニ米特使の努力に前向きに応じることを呼びかける。

  4. また、わが国は、ベイルートで開催中のアラブ首脳会議において、小泉純一郎総理大臣が既に書簡で参加国首脳等に伝えたように、和平に向けた建設的なメッセージが発出されることを期待している。

    (参考)
    (1)現地時間27日午後7時30分頃(日本時間28日午前2時30分頃)、イスラエル中部ネタニヤ市のホテルで自爆テロが発生。死者少なくとも20名、負傷者100名以上が発生(日本時間28日午後4時現在)。犠牲者数において、今次衝突発生(2000年9月)以来でも有数の規模のテロとなった。同夜はユダヤ教の祝祭「過ぎ越し祭」の前夜祭であり、同事件はホテル内で開催されていたユダヤ教で重要な同祭の正餐式会場で発生した。
    (2)ハマス軍事部門が犯行声明。実行犯は西岸トゥルカレム出身(ネタニヤから10キロの距離)のパレスチナ人男性。イスラエル政府は殺戮と形容、自衛のため必要な措置をとる旨表明。パレスチナ暫定自治政府も今次テロ事件を非難。
    (3)ジニ特使は現地にとどまる予定なるも、14日よりイスラエル・パレスチナ間で続けられている同特使の停戦実現への仲介努力への悪影響は避けられない見通し。
    (4)ブッシュ米大統領は強い憤りを表明、全力でのテロ取締りをアラファト議長に求めた。


外務報道官談話 / 平成14年 / 目次


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