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外務報道官談話

イスラエル・パレスチナ情勢の悪化について


平成14年2月21日 

  1. わが国は、最近のイスラエル・パレスチナ間の暴力の悪循環の激化によりイスラエル・パレスチナ双方に多数の死傷者が発生し、緊張が高まっていることを深く憂慮している。

  2. わが国は、この暴力の悪循環を断ち切るために、アラファト議長率いるパレスチナ暫定自治政府(PA)が過激派の取り締まりのために最大限の努力を行うことを改めて求める。それに応じ、イスラエルが、自治政府関連施設に対する爆撃等、事態の改善に資さない行動を差し控え、パレスチナ暫定自治政府との意思疎通をはかる等、建設的な対応を行うよう求める。

    〈参考:最近の現地情勢〉

    (1) 1月末から2月中旬にかけて、エルサレム中心街における乱射事件、初の女性による自爆テロ事件が発生。また、イスラエル南部、北部のイスラエル軍施設に対する攻撃が発生した他、西岸内入植地における自爆テロ、ガザ地区からイスラエル領内に向けてのカッサームⅡロケットの発射等、過激派の攻撃がエスカレートしてきている。

    (2) これに対して、イスラエル軍は、ガザ地区内のPA関連施設をF16等により爆撃した他、ナブルス、ガザ地区等に大規模な侵攻を行った。また、ナブルスのアラファト議長事務所等を爆撃、またパレスチナ人民家を戦車により砲撃する等、暴力の悪循環は再び激化している。

    (3) 過去数日における動きは以下の通り。

    (イ) 16日夜、西岸入植地カルネイショムロンのショッピング・センターにおいて、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)による自爆テロが発生。ユダヤ人入植者3名が死亡、約30名が負傷。これを受け、イスラエル軍は17日未明ナブルスのアラファト議長事務所等を爆撃。
    (ロ) 17日、イスラエル北部の軍施設近くで、武装パレスチナ人が銃を乱射。施設突入を試みたものの、警官に射殺された。
    (ハ) 18日、エルサレム近郊の西岸内入植地の検問所付近で、自動車が爆発。運転者の他イスラエル警官1名が死亡。自爆テロと見られている。同日、 18日、ガザ南部のユダヤ人入植地近くで武装パレスチナ人が乱射、イスラエル人3人が死亡、イスラエル兵4人が負傷。犯人のパレスチナ人は自爆し死亡。同2件についてファタハ系の武装集団「アルアクサ殉教者旅団」が犯行声明を発出。
    (ニ) 19日、ガザ南部ハンユニス難民キャンプにおけるイスラエル軍の戦車砲撃により、民家にいた女性ら3名が死亡し、ナブルス近郊のバラタ難民キャンプにて、銃撃によりパレスチナ人4名が死亡した。更に、ガザ北部のジャバリア難民キャンプにて、イスラエル軍が「ハマス」事務所をミサイル攻撃し、活動家2名が死亡。これと並行して、同日、ラマッラの検問所付近で武装パレスチナ人が銃を乱射、イスラエル軍兵士6名が死亡した。
    (ホ) 20日には、イスラエル軍は、ガザ地区の自治政府関連施設を爆撃し、警護隊員等4名が死亡。また、ガザ地区のPA警察本部を爆撃。西岸でも衝突が生じナブルスでは5名が死亡。同日から21日未明にかけて、イスラエル軍はガザ南部の難民キャンプ等に戦車約10台とブルドーザー数台で侵攻。

外務報道官談話 / 平成14年 / 目次


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