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外務報道官談話

タリバーンによる彫像破壊令について


平成13年3月1日

1. タリバーンの最高指導者オマル師が、アフガニスタン国内にある全ての彫像を破壊すべきとの布告を出したとの情報に接し、わが国は深い憂慮の念を表明する。
2. アフガニスタンは歴史的にイスラム教、仏教等の文明が交流した地域であることから、同国中部のバーミヤン市にある巨大石仏(55mと38mの2像)に代表される、貴重な彫像が存在しており、世界的にもその保護の必要性が認識されているところ、本来、人類の共通遺産として保存されるべきこれらの文化遺産が今次布告により影響を受けることとなれば、その損失は計り知れないものになると考える。
3. わが国としては、タリバーンが今回の布告を見直し、文化財の保護に向けた適切な措置を取ることを強く希望する。また、タリバーンをはじめとするアフガニスタンの紛争各派が、早急に戦闘を停止し、和平実現に向けた直接対話を再開することを強く希望する。
  (注)1998年9月にタリバーンがバーミヤン市に大攻勢を行った際、石(2つの巨大石仏の内、小さい方)の一部が砲撃を受けて破壊された。

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