外務報道官談話
シエラレオネ情勢について
平成12年5月9日
1. |
シエラレオネにおいて、今月2日以降、同国の反政府勢力(革命統一戦線(RUF))が、国連PKO要員のうち少なくとも4名を殺害し、現在も数百名を拘束しており、また、同勢力による首都方面への侵攻等、情勢が緊迫しつつあるとの情報に接している。今回の反政府勢力(RUF)による行為は和平合意に反するものであり、国連、周辺国等のイニシアティヴで進んでいた同国における和平の動きに逆行するものとして、わが国としてもこれを深く懸念している。
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2. |
わが国としては、今後同勢力が、和平合意を誠実に遵守すること、国連PKOに対する敵対行為を中止し、拘束中の要員を直ちに解放することを呼びかけるとともに、関係者の協力により和平の動きが再び前進することを強く期待する。
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(参考)
- 90年代始めから断続的に続いてきた同国の内戦は、99年7月の和平合意(ロメ合意)締結により終了し、同年11月、武装・動員解除計画が開始された。また、同年10月に創設された国連PKO(国連シエラレオネミッション:UNAMSIL)は、本年2月の安保理決議1289号により、同国派遣の軍事要員数を11,000名に拡大することが承認され、現在8,000名が各地に展開している。
- なお、わが国は、現在同国に対して海外安全情報の退避勧告を発出しており、同国内に滞在する在留邦人はいないと承知している。
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