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18日より、イラン国会選挙が民主的雰囲気の下で行われ、また投票率も極めて高かったと承知しており、これを歓迎する。
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2. |
今次選挙については、現在開票作業が進められているところ、わが国政府としても選挙結果につき注視している。
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3. |
これまでのところ、ハタミ大統領の政策を支持する勢力が優勢であり、議席の過半数に迫る勢いとのことであるが、わが国は、こうした結果が高い投票率の下でもたらされたことを、イラン国民の民意の表れとして大きな関心をもって受け止めている。
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4. |
なお、わが国は、従来から同国のハタミ大統領の推進する国内改革および国際社会との緊張緩和を歓迎、支持し、ハイレベルでの対話を促進してきている。また、ハタミ大統領の訪日を招請しているところである。
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(参考:第6期国会選挙概要)
- 選挙制度概要
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有権者:38,728,000人(選挙人資格は16歳以上) |
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定数・選挙区:207選挙区から定数290名(1院制。任期は4年。)を選出。投票は、各選挙区の定数と同数の複数候補(1人区では単数候補)を有権者が選択する方式の無記名投票。なお、第一回投票においては、当該選挙区の有権者数の25%以上の得票を得た者のうち得票多数の者が当選とされ、第二回投票(第一回投票の結果判明後一カ月以内に実施される)では得票多数の者が当選者となる。 |
- 選挙の現状(日本時間2月21日23時/現地時間同日17時30分現在)
第一回投票の結果について、全290議席のうち現在までにテヘラン選挙区(30人区)を除く206選挙区、260議席の結果が判明している(うち66議席は第二回投票に付されることが確定)。第一回投票で当選者が確定している194議席については、改革派からの当選者は113議席、保守派が46議席、独立系が30議席を占めていると見られる(これは、在イラン大の調査に基づいて、各当選者の政治的傾向を判断した結果)。
なお、次期国会議長を目指しているとして注目されていたラフサンジャニ公益評議会議長(前大統領)は、テヘラン選挙区(現在開票作業中)において得票が低迷している。
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