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談話・コメント

外務報道官談話

米1974年通商法に関するパネル報告書の採択について


平成12年1月27日

1. 1月27日ジュネーブのWTO(世界貿易機関)本部で開催されたWTO紛争解決機関会合において、1974年通商法に関するパネル報告書が採択された。このパネルを通じて、米国がWTO紛争解決了解(DSU:Disputes Settlement Understanding)と整合的に1974年通商法を運用すること、特に、DSU第23条によって禁止される一方的決定に基づく措置を発動することはないことが確認されたことは、WTO体制の下での予見性と法的安定性が高まるものであり評価したい。
2. なお、今回のパネルの判断は、米国がパネル会合において行った約束を将来にわたり遵守することが前提となっている。わが方としても、今後、米国がWTO協定に整合的な行動をとり続けることを注視していきたい。
  (注)
 1974年米通商法第301-310条に関するパネル報告書
 このパネル・ケースでは、ECの訴えに基づき、米国の一方的措置の根拠となっている1974年米通商法第301条-310条がDSUに違反しているか否かにつき争われていた。本件に関するパネル報告書は、米国1974年通商法301条の手続き規定である同第304条等が外見上DSUに抵触するとの判断を示しつつ、他方において、米政府が同通商法関連規定をDSUと整合的に運用するとの約束を行ったことを考慮し、その約束が守られることを前提に、WTO協定に違反するものではないとの判断を最終的に下した。

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