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談話・コメント

外務報道官談話

コンゴ民主共和国をめぐる紛争に関する和平合意の進展について


平成11年9月1日

1. わが国は、8月31日、ザンビアの首都ルサカにおいて、コンゴ民主共和国をめぐる紛争に関し、反政府勢力のコンゴ民主連合(RCD)が、和平合意に署名したことにより、同国の和平に向けた動きが大きく進展したことを歓迎する。また、今回の署名に至るまでのザンビア、南アフリカ、タンザニアをはじめとするアフリカ諸国による粘り強い努力を高く評価する。
2. わが国としては、今次和平合意が全ての当事者間で確実に遵守され、同国およびアフリカ中部地域の平和と安定が回復することを強く希望する。
3. わが国は、コンゴ民主共和国および地域諸国の主権と領土一体性の尊重ならびに紛争当事者間での話し合いを通じた和平の早期実現を希求し、関係国に対しこれまでも話し合いによる和平の早期実現を促してきた。今後、当事者による和平合意の履行状況を注視するとともに、現在進められている関係国、国連、アフリカ統一機構(OAU)等による同国の平和と安定に向けた共同の努力に対し、わが国として如何なる貢献を行うことが可能か検討していきたいと考えている。メッセージの発出を通じ、早期の和平実現の必要性を呼びかけている。
  (参考)
  1. 7月10日、ザンビアのルサカにおいて紛争関係6カ国間(コンゴ(民)、ルワンダ、ウガンダ、アンゴラ、ジンバブエ、ナミビア)で和平合意書に対する署名がなされたが、反政府勢力は和平合意への署名は行わなかった。その後、8月初めに反政府勢力の一派であるコンゴ解放運動(MLC)は和平合意への署名を行ったが、もう一方の反政府勢力RCDは代表権をめぐり派内において調整がつかなかったため署名を行わなかった。

  2. その後、ザンビア、南アフリカ、それにタンザニア、米国等がRCDも和平合意へ署名するよう働きかけを繰り返した結果、今回ルサカにおいてRCDの創設者50名が署名する形をとり、RCDとして和平合意の署名を行った。今後、和平合意に従い、国連平和維持・監視団が派遣されるまでの間、政府側と反政府勢力とが参加する合同軍事委員会(JMC)が停戦の確保等を行い、また両者の間で国内政治交渉が開始されることとなる。

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