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談話・コメント

外務報道官談話

チリとアルゼンチンの間の大陸氷床国境画定問題の平和的解決について


平成11年6月14日

1. チリとアルゼンチンとの間の大陸氷床(カンポ・デ・イエロ・スール)国境確定条約が両国議会で同時承認されたことにつき、日本政府として今回の平和的解決を心から歓迎する。
2. 大陸氷床地域は、両国間に24存在した国境紛争で最後まで懸案とされていた地域であり、昨年末、両大統領の間で国境画定条約が署名されたことを踏まえ、6月2日両国議会で同時承認が行われたものであり、今般、フエンテス在京チリ大使およびキャラディア在京アルゼンチン大使から柳井外務事務次官に説明があったものである。両国関係の過去一世紀に亘る国境問題を平和裡に解決したことは、昨年のペルー・エクアドル国境紛争の平和的解決に引き続き、南米地域全体の平和と安定に大きく貢献するものとして歴史的な意義があり、わが国としても高く評価するとともに、解決にあたった両国関係者の努力に敬意を表する。
3. 今次解決によってチリ・アルゼンチン両国の国境問題はすべて解決され、今後種々の分野でのチリ・アルゼンチン二国関係の緊密化、協力関係を促進する条件が整ったことと思われる。これからの二国間関係の一層の強化は、経済面での統合が益々深化しつつある中南米地域の中において不可欠なところ、わが国としても大いに期待する。


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