外務報道官談話
エジプト・ルクソールでの観光客襲撃事件一周年について
平成10年11月17日
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昨年11月17日にエジプト・ルクソールで邦人を含む多数の観光客を無差別に銃撃し殺戮するという、残虐きわまりないテロ事件が発生してから今日で1年が経つ。この機会に改めて、理不尽にもこの事件の犠牲となられた多数の方々のご冥福を心よりお祈りし、その遺族の皆様に対しお悔やみを申し上げるとともに、負傷された方に対し心からお見舞い申し上げる。
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2. |
事件の後、エジプト政府からは、ムバラク大統領以下あらゆるレベルで被害者の方々に対する弔慰と悲しみの念を伝えてきている。それとともに、同国は、本事件の捜査は勿論、テロ組織の取締りと警備の強化に全力を挙げてきていると承知している。また、わが国としても、このような事件が再び起こることのないよう、同国政府に対し、再発防止への努力を求めてきた。
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3. |
罪のない人々の尊い生命をもてあそぶテロ行為は、多くの国々の努力にも拘わらず、残念ながらその後も世界各地で後を絶たない。テロ行為はいかなる主義主張をもってしても正当化され得ないものである。ルクソール事件から一周年に当たる今日、わが国は改めてあらゆるテロ行為を断固非難するとともに、国際社会と共にテロとの戦いを続けてゆく決意を表明する。
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