外務報道官談話
オバサンジョ・ナイジェリア元国家元首等の釈放について
平成10年6月17日
1. |
わが国は、6月15日、ナイジェリアの軍事政権(アブバカール新元首および暫定統治評議会(PRC))がオバサンジョ・ナイジェリア元国家元首等9名の釈放を決定したことは、同国の人権状況の大きな前進であると考え、同決定を歓迎する。他方、今回の釈放者リストには、93年の大統領選挙の勝利者とされるアビオラ元大統領候補等が含まれていないので、今後同元大統領候補等が速やかに釈放されることを希望するものである。 |
2. |
わが国は、これまでもナイジェリアの軍事政権に対し、人権および民主主義を最大限に尊重するととともに、平和的かつ早期に民主化に向けて施策を講ずるよう求めてきたが、残された政治的理由による拘留者の釈放が今後速やかに行われ、民政移管プロセスが予定通りかつ民主的に実施されることを強く希望する。
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(参考) |
ナイジェリアでは、事実上唯一の大統領候補となっていたアバチャ前元首兼国軍最高司令官が8日急死した後、9日アブバカール前国軍参謀長が元首に就任、10日の施政方針演説で7月7日までの1か月間を服喪期間とするとともに、民政移管プロセスの継続を約束した。
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