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談話・コメント

外務報道官談話

コソボ情勢について


平成10年6月8日


1. わが国は、ユーゴスラビア連邦共和国内のセルビア共和国コソボ州において、5月末より紛争が再度激化し、多数のアルバニア人が難民として国外に流出していること、およびこの紛争激化のためユーゴスラビア連邦共和国政府とコソボ・アルバニア人との間で行われていた対話も中断されていることを憂慮する。
2. コソボ・アルバニア人によるテロ行為は容認し得ないものであるが、同時に「テロ鎮圧」の名の下に婦女子・老人を含む死傷者、難民が発生していることは非常に遺憾である。ユーゴスラビア連邦共和国およびセルビア共和国政府とコソボ・アルバニア人の両者が武力に訴えることを差し控え、対話に真剣に取り組むよう要請する。
(参考) コソボ州では、全人口(約2百万人)の9割以上を占めるアルバニア人がユーゴスラビア連邦共和国(新ユーゴ)からの分離・独立を主張し、セルビア共和国当局との間で緊張関係が続いており、本年2月末以降、銃撃戦等により多数の死者が生じている。
 この状況を憂慮する国際社会の対話呼びかけおよびホルブルック米特使の仲介努力の結果、5月15日にミロシェビッチ新ユーゴ大統領とコソボ・アルバニア人指導者であるルゴバ・コソボ民主同盟党首党首が対話の開始につき合意した。しかし、5月末より再び戦闘が激化し、多数の死者が出るとともに、1万人前後のアルバニア人が国外に流出している模様である。



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