橋本総理大臣談話
天皇皇后両陛下のブラジル及びアルゼンティン御訪問について
平成9年4月8日
この度、天皇皇后両陛下におかれましては、ブラジル連邦共和国及びアルゼンティン共和国を公式に御訪問されることとなりました。
両陛下の今回の御訪問は、天皇皇后両陛下としては初めての中南米御訪問であります。
御訪問国ブラジルについては、130万人を超える日系人が同国民の重要な一員として活躍しておりますが、一昨年の平成七年には修好100周年を両国官民を挙げて祝賀しました。また、御訪問国アルゼンティンについては明年に修好100周年を控えております。
このように我が国と両国との関係が新たな門出を迎える重要な節目の時期に、両陛下の御訪問が実現する運びとなりましたことは、極めて時宜を得たものであります。今回の御訪問により、我が国とこれら両国との間の伝統的な友好親善関係が更に強化されるものと確信しております。
両陛下におかれましては、昭和42年(1967年)、昭和53年(1978年)に次いで三度目の御訪伯、昭和42年に次いで二度目のアルゼンティン御訪問となりますが、ペルー日本大使公邸占拠事件の一日も早い平和的な解決を願いつつ、両陛下が御日程をつつがなくお過ごしの上御帰国されますよう、心からお祈り申し上げます。
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