外務報道官談話
インドとパキスタンとの首脳会談の開催について
平成9年9月24日
- 1.
- 日本政府は、23日、米国のニューヨークにおいてインドのグジュラール首相とパキスタンのシャリフ首相との間で首脳会談が開催されたことを歓迎する。
- 2.
- 今回の印パ首脳会談は、本年3月から再開された一連の印パ間の対話路線の継続に向けた両国ハイレベルの意思の表れであると評価しており、今後両国間の対話が更に進展することを期待する。
- 3.
- また、パキスタンのシャリフ首相は22日の国連総会の一般演説で、インドに対して相互不可侵条約の交渉開始を提案したが、わが国としては、今後の動向につき注視したいと考えている。
(参考)
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1.
- 94年以来途絶えていた印パ間の対話は、本年3月に両国の外務次官級協議が3年ぶりに再開され、その後外相会談、首脳会談も開催された。6月の外務次官級協議ではカシミール問題を含む両国間の主要問題を特定し、これを協議するメカニズム構築につき合意した。これを受け、9月15日から17日にインドのニュー・デリーで開催された外務次官級協議では、特段の進展は見られなかった模様であるが、更なる検討を要するとして双方の都合の良い時期に協議を再開することとされた。
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2.
- また、今回ニューヨークでは、米印、米パキスタン首脳会談が各々行われ、米国は印パ両国の対話・緊張緩和への取り組みを強く支持した趣。
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