1. | わが国は、英国が5月14日、ユネスコに復帰することを発表したことを歓迎する。 |
2. | 東西冷戦の終結後の今日の世界において民族や文化の違いに根さした対立や紛争が頻発する中で、教育、科学、文化の分野での国際協力に携わるユネスコの役割が益々重要となってきている。このような分野で重要な役割を担っている英国がユネスコに復帰することは、ユネスコ活動の普遍性を向上させ、その国際機関としての地位を高める上で大いに意義があるものと考える。 |
3. | 英国がユネスコ復帰を決定するに至った背景には、英国脱退以降のユネスコ改革の進展があると考えられるところ、今後一層のユネスコ改革の進展のためには、わが国、そして英国を含めたユネスコ加盟国が積極的に努力を続けて行くことが必要であると考える。 |
4. | 今般英国のユネスコ復帰を契機に、わが国としては、現在ユネスコを脱退している米国およびシンガポールもユネスコに復帰することを希望する。 |