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談話・コメント

外務報道官談話

「保釣号」乗客の死亡事故について


平成8年9月26日 

 本26日、尖閣諸島領海内において香港船「保釣号」から海に飛び込んだ4名のうち2名が重体となり、そのうち1名(チャン・ユック・チェン・デイビッド氏)が、日本側医者の看護の甲斐なく本日午後2時3分に死亡したとの情報に接した。政府としては、人道的観点から救助のための最大限の努力をおこなってきたところであり、かかる結果となったことを心から残念に思う。また、現在重体となっている1名が一刻も早く容態を回復することを心から希望するとともに、このような事件が繰り返されないよう強く望む。

(事件の概要)
 1.「保釣号」は22日に香港を出港し、26日未明魚釣島の領海内に入り、一旦領海外にでたが、その後同日午前9時頃再度領海内に入った。この間、海上保安庁巡視船は、無線により繰り返し領海外への退去警告を実施。
 2.26日午前10時27分頃(魚釣島西端の北方約3.3キロメートルの位置)、保釣号から4名が海に飛び込み、午前10時40分までに全員が保釣号により船上に収容された。そのうちの2名は重体となった模様。
 3.その後午前10時58分頃保釣号船長から海上保安庁に対して救急救助要請があったことを受け、直ちに海上保安庁職員2人が該船に移乗し、重体となった2名のうち1名について心臓マッサージを実施するとともに午後1時45分、海上 保安庁ヘリコプターにより医者を石垣から保釣号にまで運び、右医者により懸命の処置が取られたが、午後2時3分に死亡が確認された。右医者によれば、死亡 原因は溺死と思われるとのこと。
 4.残る1人(フォン・ユ・ユエン氏)については、26日午前11時13分頃、海上保安庁ヘリコプターにより収容し石垣向け輸送し、現在県立八重山病院に搬入され加療中であり、命に別状はない模様。

外務報道官談話 / 平成8年 / 目次

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