マドゥーロ・ホンジュラス大統領の訪日（概要と成果）

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マドゥーロ・ホンジュラス大統領の訪日
（概要と成果）

平成16年5月13日

　マドゥーロ・ホンジュラス共和国大統領は、5月9日（日）から5月13日（木）まで、実務訪問賓客として来日し、滞日中、天皇陛下との御会見、小泉総理大臣との会談を行ったほか、清子内親王殿下への御接見、阿部外務副大臣との懇談、関係国会議員、政府関係機関との意見交換等を行ったところ、概要と成果は次のとおり。

1．概　要

　天皇陛下との御会見、小泉総理大臣との会談、清子内親王殿下への御接見、阿部外務副大臣との懇談が行われた他、日・ホンジュラス友好議員連盟（会長：綿貫民輔衆議院議員）との懇談、篠沢JBIC総裁、畠中JICA副理事長の表敬も行われた。また、ホンジュラス産業・観光振興セミナー、投資促進セミナーにも出席。この他、12日にはIDB及びJBIC主催の「日本・ラ米諸国経済交流シンポジウム」において特別ゲストとしてスピーチを行った。また報道各社とのインタビューも行われた。
　首脳会談においては、マドゥーロ大統領より、（日本と中米諸国との外交関係樹立70周年であり）日・中米交流年である来年に日・中米サミットを開催することを提案、小泉総理よりは良い考えである旨回答、今後開催を検討することとなった。また、マドゥーロ大統領より、我が国の経済協力に対する深甚なる謝意が表明されるとともに、同国の経済発展のための取り組みにつき説明が行われた。この他、二国間関係の緊密化につき話し合われた際、マドゥーロ大統領より、ホンジュラスでは「米百俵」が翻訳・上演されていることが紹介され、同大統領自身も「米百俵」の精神に共鳴していると述べ、両首脳は「米百俵」の精神を共有する国として友好関係を一層強化していくことで一致した。

成　果

（1）	両国関係の一層の強化　我が国とホンジュラスとの関係は伝統的に良好であり、我が国による積極的な経済協力、昨年の清子内親王殿下のホンジュラスご訪問や「マヤ展」の本邦開催等を通じて二国間関係は緊密化している。今回の訪日を通じて、このような日・ホンジュラスの友好協力関係が一層強化された。　我が国は、98年にホンジュラスがハリケーン・ミッチによる被害を受けた際、自衛隊による国際緊急援助隊を派遣、支援を行っており、また、その後も同国の復興への取り組みに積極的に経済協力を行っていることから、今回、首脳会談でマドゥーロ大統領よりこれまでの我が国の協力に対する謝意が表明された。
（2）	対中米外交の強化　ホンジュラスを含む中米諸国においては統合に向けての動きが見られ、我が国は地域としての中米との関係強化も重視している。今回、首脳会談においてマドゥーロ大統領より来年の「日・中米サミット」の開催が提案されるなど、対中米外交の強化にも進展が見られた。
（3）	新たなホンジュラスのアピール　今回訪日中、ホンジュラスの観光セミナー、投資セミナーが実施され、特に投資セミナーにおいては大統領自ら投資先としてのホンジュラスの魅力を訴えた。こうした取り組みを通じて、中南米の最貧国の一つという消極的なものではなく、観光、投資先としてのホンジュラスの前向きなイメージが大いにアピールされた。

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