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主な要人の来日日程
ワッド・セネガル共和国大統領の訪日(概要と評価)

平成15年5月15日


 ワッド・セネガル共和国大統領は、5月14日~15日の日程で、平成15年度公式実務賓客として訪日したところ、概要と評価は以下の通り。


I.概要

1.首脳会談(14日)

(1) ワッド大統領より、日本の経済協力を高く評価する旨発言があり、これに対し小泉総理からは、セネガル派遣中に死去した青年海外協力隊員へ大統領より叙勲がなされたことに謝意を表明した。

(2) また、小泉総理からは、NERICA米の研究・開発・普及を支援する、調査団を派遣するのでセネガル側も積極的にNERICA米を活用して欲しい旨述べた。これに対し、ワッド大統領からは、コメ分野の支援は大変有り難いので是非お願いする旨反応があった。

(3) 更に、ワッド大統領からは、日本は特に教育分野での支援を期待するとし、また、G8サミットの場におけるワッド大統領自身の教育重視の発言に対する小泉総理の支援の発言に謝意が表明された。(なお、会談冒頭で無償資金協力案件である「第四次小学校教室建設計画」及び「職業訓練センター拡充計画」に関する交換公文の交換が行われた。)

2.総理と在京アフリカ外交団との懇談(14日)

(1) 日セネガル首脳会談に引き続き、総理官邸内で、ワッド大統領同席の下、在京アフリカ外交団31名等を招きレセプションが行われ、小泉総理より「日本の対アフリカ協力イニシアティヴ」を英語の挨拶で発表した。

(2) 上記イニシアティヴは、アフリカが主要議題の一つとなる6月のG8エビアン・サミットに臨んで、日本の対アフリカ協力のあり方をまとめたものであり、小泉総理からは、日本としてアフリカ自身のイニシアティヴである「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」を「アフリカ開発会議(TICAD)」プロセスを通じ支援していくとの基本方針を表明し、在京アフリカ外交団から大きな拍手を受けた。

(3) また、上記イニシアティヴにおいては、NEPAD支援を基本として(a)「人間中心の開発」、(b)「経済成長を通じた貧困削減」、(c)「平和の定着」を柱として具体的取り組みを進めていく考えが小泉総理から表明された。

(4) さらに、総理からは、9月末に開催予定のTICAD IIIに向けて、NEPAD支援のため国際社会のパートナーシップの拡大が重要であり、アジア・アフリカ協力推進の重要性についても指摘された。


II.訪日の評価

(1) NEPAD創設者の一人であり、国際社会において高度の発信力を有するワッド大統領を迎え、G8エビアン・サミットやTICAD IIIを控え、首脳レベルでの意見交換を行った意義は大きい。

(2) 特に、アフリカを代表する政治指導者であるワッド大統領同席の下、在京アフリカ外交団に対して小泉総理自らが日本の対アフリカ協力イニシアティヴの発表を行ったことは、日本からのアフリカ重視のメッセージを伝達する機会として重要であった。

(3) また、15日、日本記者クラブで行われた記者会見で、アフリカ全体を視野に入れた開発協力政策を考えていたのは日本のみであるとして、TICADを通じたこれまで日本の取り組みを高く評価した上で、今後はTICADとNEPADとの連携の重要性を強調した。ワッド大統領からの発言は、エビアン・サミットやTICAD IIIを控え、アフリカ諸国や国際社会に対しても日本の対アフリカ政策への力強い支援となるもののと考えられる。



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