水フォーラム/アジア・デーにおける
ラフモノフ・タジキスタン大統領の基調講演
(骨子)
平成15年3月16日
- 水の確保は年々切実な問題。水資源節約は人類生存に極めて重要。地球温暖化及び海水面上昇により、世界全体が水の脅威に直面。このような状況は緊急の措置が必要。水へのアクセスは基本的人権の一つ。
- タジキスタンのイニシアティヴにより国連総会で公布された「国際淡水年」は、2002年のWSSDでの具体的目標を実現する機会を与える。飲料水の保証に最低基準を設けること、産業用淡水の使用基準を地域別に設定することについての議論が重要。
- タジキスタンは中央アジアの水源の半分を擁する。中央アジアにとり、配水過程における水の損失を防ぐこと、排水による水の汚染を防ぐことが喫緊の課題。他の中央アジア諸国と共同で取り組み。
- アラル海の問題は壊滅的な環境被害をもたらした。同問題は放置すればユーラシア大陸全体の気候にも悪影響。「アラル海救済国際基金」の総裁として、アラル海救済は国際社会全体にとっての課題と認識。2002年中央アジア諸国サミットで、アラル海の環境及び社会・経済情勢向上計画の基本分野を確認。アラル危機の解決の一つの方法は、水利施設を改善による水量調節すること。
- タジキスタンはサングトゥジン水力発電所及びログン水力発電所の建設に努力。完成すれば中央アジア及びアフガニスタンの経済的発展に大きく貢献。努力が支持されることを期待。国際機関、世界各国によるアラル海問題解決のため中央アジア諸国への本格的な支援を期待。
- タジキスタンは水問題への貢献として、2003年8月29日~31日に国際淡水年フォーラムを開催予定。フォーラムは全ての国に開放。2005年からの10年間を「国際淡水の10年」とすることを提案。飲料水へのアクセスを手にすることができない人の数を2015年までに半減することを目指す「淡水問題の千年宣言」にも合致。
|