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伝統的な友好関係及び今後の協力の確認
両国関係は、パラグァイにおける約7,000人の日系人の活躍、及び日本の経済技術協力を背景に極めて良好に推移してきた。モレノ外相の訪日を機会に、両国外相間でこれまでの伝統的友好協力関係を確認し、経済協力のフォローアップや人物交流の強化等を通じ、一層幅広い面における両国関係強化に向けたモメンタムが形成された。
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ハイレベルでの今後の指針作り
パラグァイよりの外務大臣の訪日としては、94年にワスモシ大統領に同行したラミレス外相以来、8年振り。二国間協力や人物交流等、両国が関心を有する様々なテーマにつきハイレベルでの対話を通じ、今後の両国関係強化の指針づくりが行われた。モレノ外相は、ゴンサレス大統領の右腕と言われる程、大統領の信頼が厚く、各国との経済関係強化を外交方針の基本に据え、パラグァイへの投資誘致・貿易促進のために積極的な努力を行っている。今次訪日は将来的な二国間関係の拡大、深化の観点から、時宜を得たものであった。
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国際場裡における協力の強化
外相会談において、両国はテロ対策への取り組み、安保理改革等、国際場裡におけるグローバルな協力・協調関係の強化を行っていくことで一致した。また、WTO、FTAA、メルコスール、東アジア・ラテンアメリカ・フォーラム、アジアおよび中南米の地域情勢等について、活発な意見交換が行われた。
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