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主な要人の来日日程


アブドッラー・ジョルダン国王の訪日
(概要と評価)


平成14年7月8日

1.日程

 アブドッラー・ジョルダン国王は、6月30日から7月2日までの日程で訪日し、7月1日に川口外務大臣による表敬訪問を受けるとともに小泉総理大臣との会談を行った。さらに2日には天皇皇后両陛下と御会見した。
 今次訪問は、日本・ジョルダン二国間関係をはじめ中東情勢に関して意見交換を行うことを目的としたもの。
 

2.概要

(1) 中東情勢

 日本よりは、川口大臣の現地訪問においては、日本の政治プロセスへの参画への、両者からの支持を得るとともに、人道支援の継続と、人材育成を柱としたパレスチナの「国づくり」に向けたPA改革支援への意図を表明。さらにパレスチナ独立国家樹立にむけ、和平プロセス進捗に応じた支援のロードマップを提示した旨説明し、今後とも積極的に役割を果たしていく旨説明した。
 これに対し先方より、日本の中東地域における支援に対する感謝の意が表されるとともに、ジョルダンはイスラエル及びパレスチナ双方と良好な関係にあるとの独特の立場を有して和平実現にむけて常識的かつ安定した役割を果たしている、また、和平実現のため国際社会全員、とりわけ米国の全面的関与を期待するとともに、日本が政治的役割を果たすことを支持する旨発言がなされた。

(2) 二国間関係

 小泉総理より、中東地域におけるジョルダンの重要な役割並びにアブドッラー国王のアラブ諸国における卓越した指導力に鑑み、必要な支援を行う旨発言があり、川口大臣より、新たに20億円のノン・プロジェクト無償資金協力の供与等、中東和平に資する協力を行っていく予定である旨の発言がなされた。

(3) 天皇皇后両陛下との御会見

 天皇皇后両陛下との御会見には、皇室より清子内親王殿下が御同席され、ジョルダン王室よりは、アブドッラー国王の他、ハムザ皇太子、アリー王子及びハーシム王子が御出席され、御所にて行われた。


3.評価

(1) 中東和平問題に関し、ブッシュ大統領の新提案の発表及びG8サミットの直後に、右結果を踏まえてアブドッラー国王とさらに深い議論が出来たことは、日本の政策調整上時宜を得ており有効であった。

(2) ジョルダンより、これまでの日本の中東地域における支援に対する高い評価が表明されるとともに、今後とも日本が中東和平に関する政治プロセスに積極的に関与していくことへの支持が得られた。

(3) 中東和平実現へ向けた日本支援のロードマップを提示するとともに、中東和平に資する具体的な支援を表明した。

(4) 今次アブドッラー・国王の訪日は1999年の国王即位後2度目であり、日本とジョルダンの皇室・王室間の伝統的友好関係もあり、二国間の親善関係を一段と深めることが出来た。



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