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主な要人の来日日程


ラウ・ドイツ連邦大統領の訪日
(概要ととりあえずの評価)


平成14年7月5日


 ラウ・ドイツ連邦大統領が6月30日から7月4日まで公式実務訪問賓客として訪日したところ、その概要ととりあえずの評価以下のとおり。

1.概 要

(1) 小泉総理との会談等(7月2日)

 小泉総理と昼食会での懇談を含めて1時間30分にわたり意見交換が行われた。会談のポイントは以下のとおり。

(イ) 良好な日独関係へのラウ大統領の功績
 小泉総理から、ラウ大統領が親日家として、ノルトライン・ヴェストファーレン州首相時代から現地の日本人社会に温かく接していただいたことに感謝の辞を述べたのに対し、ラウ大統領から、84年の来日時及び天皇皇后両陛下をお迎えした際のことを思い出深く語った。
(ロ) 「日本におけるドイツ年」
 ラウ大統領より、2005/06年に日本で開催予定の「日本におけるドイツ年」につき紹介があり、小泉総理から、日本としても是非協力していきたいと応えた。
(ハ) サッカー・ワールドカップ2006
 ラウ大統領より、今回のワールドカップにおいて、日韓両国がホスト国として示した温かい受入れに感銘した旨の讃辞があり、また、冗談めかして「ドイツで行われる次回のワールドカップでこれほどのことが出来るか自信がないほどだ」などとと述べるところがあった。


(2) ワールドカップ決勝戦観戦(6月30日)

 ラウ大統領は、到着した6月30日に、横浜にてワールドカップ決勝戦を、天皇皇后両陛下、小泉総理、金大中韓国大統領等とともにロイヤルボックスにて観戦した。(ドイツは準優勝となったが、ラウ大統領よりは「次回につながる戦績」とのコメントがあった。) (注:ドイツは次回開催国(2006年)であることから、開催国引継の意味合いもあり、ラウ大統領の出席は早い段階で確定していたが、更にドイツが決勝戦に勝ち上がったことにより、シュレーダー首相、シリー内相、シュトイバー・バイエルン州首相(9月に行われる連邦議会選挙における野党側首相候補)も急遽訪日。なお、シュレーダー首相はサミットが行われていたカナダから小泉総理とともに政府専用機にて訪日、「ヒッチハイク外交」として注目を集めた。)

(3) その他の日程

 1日には天皇皇后両陛下との御会見・午餐会がとりおこなわれた他、東京滞在中に、親善訪問で東京湾に停泊中の独海軍軍艦艦上でのレセプション、日独協会50周年記念式典(秋篠宮同妃両殿下御臨席)、アジアに関係するドイツ経済界関係者による総会、ベルリン日独センター主催セミナー等に出席した。また、3日には京都を訪問し、寺社の見学の他、関西文化学術都市(国際電気通信基礎技術研究所及びバイエル薬品中央研究所)等を視察し、京都で一泊の後、4日、帰国した。


2.とりあえずの評価

(1) ドイツ元首とのハイレベルでの個人的な関係の構築

 今回の訪日により、国家元首として政党の壁を超えて広く国民の尊敬と信頼を集めるラウ大統領と、天皇皇后両陛下、小泉総理とが、それぞれまとまった時間をとって、意見交換をし、相互にその「人となり」に触れて個人的な関係を構築することができたことは、日独関係の推進にとって大きな成果。

(2) 「日本におけるドイツ年」の準備の促進

 ドイツ側が2005/06年の日本での実施に向け準備を進めているドイツ紹介事業「日本におけるドイツ年」につき、ラウ大統領から小泉総理に正式に協力要請があったのみならず、公の場でも(独商工会議所の演説)、行事に触れて自らの名誉総裁に就任に表明があったことで、99/00年に日本側が実施し大好評を博した「ドイツにおける日2002年」と同様、政府間レベルと離れた日独交流促進の好機である本件行事の準備作業の今後の加速が期待される。

(3) ワールドカップの成功等

 決勝戦において、次期開催国からラウ大統領が訪日し、天皇皇后両陛下、小泉総理、金大中韓国大統領等と並んで観戦されたことは、良好な日独関係を象徴するのみならず、国民的行事となった今回の日韓共同開催の祭典の最後に華を添え、今次ワールドカップの成功を決定的なものとして印象付けることができた(ドイツにおいても衛星中継で多くの国民が視聴)。

(4) さまざまなレベルでの日独交流

 更に、ラウ大統領が、日独協会設立50周年記念式典や在日独商工会議所設立40周年記念式典等の会合に出席したことで、ドイツが日本との間で政府間の関係のみならず、民間レベルの交流も極めて重視していることが示され、今後のさまざまなレベルでの二国間関係の更なる発展への大きなモメンタムを形成した。


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