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ドイツ元首とのハイレベルでの個人的な関係の構築
今回の訪日により、国家元首として政党の壁を超えて広く国民の尊敬と信頼を集めるラウ大統領と、天皇皇后両陛下、小泉総理とが、それぞれまとまった時間をとって、意見交換をし、相互にその「人となり」に触れて個人的な関係を構築することができたことは、日独関係の推進にとって大きな成果。
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「日本におけるドイツ年」の準備の促進
ドイツ側が2005/06年の日本での実施に向け準備を進めているドイツ紹介事業「日本におけるドイツ年」につき、ラウ大統領から小泉総理に正式に協力要請があったのみならず、公の場でも(独商工会議所の演説)、行事に触れて自らの名誉総裁に就任に表明があったことで、99/00年に日本側が実施し大好評を博した「ドイツにおける日2002年」と同様、政府間レベルと離れた日独交流促進の好機である本件行事の準備作業の今後の加速が期待される。
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ワールドカップの成功等
決勝戦において、次期開催国からラウ大統領が訪日し、天皇皇后両陛下、小泉総理、金大中韓国大統領等と並んで観戦されたことは、良好な日独関係を象徴するのみならず、国民的行事となった今回の日韓共同開催の祭典の最後に華を添え、今次ワールドカップの成功を決定的なものとして印象付けることができた(ドイツにおいても衛星中継で多くの国民が視聴)。
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さまざまなレベルでの日独交流
更に、ラウ大統領が、日独協会設立50周年記念式典や在日独商工会議所設立40周年記念式典等の会合に出席したことで、ドイツが日本との間で政府間の関係のみならず、民間レベルの交流も極めて重視していることが示され、今後のさまざまなレベルでの二国間関係の更なる発展への大きなモメンタムを形成した。
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