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バジェ・ウルグアイ大統領訪日の意義 平成13年2月7日
1.中南米でも安定した民主主義体制・自由な経済体制を誇る国ウルグアイは、保守系2大政党を基盤とするラテンアメリカ有数の安定した民主主義国家として発展。経済では、自由貿易体制を堅持し、南米でも開かれた経済体制を誇り、金融のみならず多国籍企業の中南米統括本部機能、製品や部品の供給センター誘致等により、南米、特に南米共同市場(メルコスール)の国際サービス・センターとなることを目指している。また前サンギネッティ政権時代(95年~99年)に経済の安定と財政健全化政策を押し進め、安定的経済成長とインフレ抑制を達成、ウルグアイ経済に対する高い国際的信用を獲得しており、現政権も前政権の財政健全化路線を引継ぎ堅実な経済運営を行っている。我が国を含むアジアと中南米との関係強化の必要性が益々高まる中で、南米共同市場の玄関国として、安定した政治状況、経済自由開放体制を誇るウルグアイとの対話及び交流強化を大統領訪日を契機に官民両レベルで行っていくことは大きな意義がある。
2.中南米のオピニオンリーダーとして活躍する国
外交面では、近隣諸国との関係強化のみならず、国連並びに米州機構、リオグループ等の地域国際機構を通じた外交活動を重視し、中南米のオピニオンリーダーとして活躍している。1986年のガット・ウルグアイラウンドの発足に貢献、国連の平和維持活動にも積極的に貢献する等独自の外交を展開しており、我が国との間では国際場裡における重要なパートナーとして協力・協調関係が深まっている。特に98年の第53回国連総会議長として選出されたオペルティ外相は、安保理改革に関し我が国とも協調しつつ、ワーキンググループにおける対立的雰囲気を解消し、同改革推進のため努力した。
このように中南米のオピニオンリーダーとして国連、地域機関重視の平和的外交を展開している同国との間で、安保理改革を含め国際社会における重要問題における協力関係を強化・確認しておく意義は高い。3.日本・ウルグアイ外交樹立80周年
我が国とウルグアイは伝統的に友好関係にあり、同国は国際機関関係での各種選挙においても我が方候補に好意的対応をしている(最近の例としては、99年のユネスコ事務局長選挙において我が方候補を支持)。また、近年は経済関係を軸に我が国を含む対アジア接近外交を積極的に展開し、我が国に対しては主力農業輸出品の市場アクセス、投資促進等の面で期待が高まっている。特に本年は、日本とウルグアイとの間で外交樹立80周年を迎え、日本及びウルグアイ双方で各種経済・文化交流行事が開催予定であり、両国国民の関心並びに相互理解が益々深まることが期待されている。かかる中、バジェ大統領を日本に迎え、我が国官民了両レベルで交流を促進させ、今後の両国関係の一層の発展につなげていくことは大きな意味がある。
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