アロヨ・フィリピン大統領の来日
(概要と評価)
平成13年9月15日
- マカパガル・アロヨ・フィリピン大統領は、9月12日(水)から15日(土)までの日程で来日した。今回の来日には、夫君であるホセ・ミゲル・アロヨ氏のほか、閣僚として、カマチョ財務長官、ロハス貿易産業長官、サント・トーマス労働雇用長官他が随行した。
- アロヨ大統領は、滞在中の9月13日、夫君と共に天皇皇后両陛下に会見したほか、小泉内閣総理大臣との間で、両首脳にとって初めてとなる首脳会談を行った。また、同日、民間主催の「第23回日比経済合同委員会」および「電子商取引に関する世界ビジネス会議」においても各々講演行うなど、精力的に日程をこなした。
- 日比首脳会談では、二国間関係、テロリズム、地域の安全保障問題等について活発な意見交換が行われ、今後は両国が成熟したパートナーとして、二国間を越えた地域やグローバルなレベルにおいて緊密な協力関係を構築していく必要性について意見が一致した。また、会談後に「日比共同記者発表」を発出した。
- 今回のアロヨ大統領の来日は、本年1月の大統領就任後、最初の来日であったが、日比首脳会談や民間経済団体との懇談等の場を通じて、良好な日比関係の継続と更なる発展に向けて両国が共に努力することを確認し合ったことは、今後のわが国とフィリピンとの友好協力関係を一層緊密化する上で大きな成果となった。
- <参考>
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日比経済合同委員会
日比経済界の相互理解と親善、両国間の貿易、投資、観光の促進を目的として発足した民間フォーラム。1974年の第1回合同委員会の開催以降、原則として毎年1回両国で交互に開催。例年、会議の開催に当たり、わが国総理が祝辞を寄せている。今回は第23回会合が東京で開催された。
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電子商取引に関する世界ビジネス会議(GBDe)
電子商取引に関する課題について民間レベルで討議を行うため、1999年1月に正式発足した会議。討議の結果は提言として各国政府・国際機関に提出される。米州、欧州・アフリカ、アジア・オセアニアの3極体制で運営。今回は第3回年次総会が東京で開催された。 |
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