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主な要人の来日日程
サッタール・パキスタン外相の河野大臣との会談
(概要と評価)

平成13年3月15日

 外務大臣賓客として3月14日より17日まで訪日しているサッタール・パキスタン外相は、15日、河野大臣との会談を行い、(午後6時30分~7時20分)、引き続き河野大臣主催夕食会(午後7時20分~8時45分)に出席した。その概要と評価は以下のとおり。

1.概要 

(1)核問題

 「サ」外相は、「パ」政府のCTBT署名に向けた国内コンセンサス形成のの努力を説明し、「パ」は核実験のモラトリアムを継続し、また核実験を再開する最初の国には決してならない旨を再確認した。河野大臣は、CTBT署名を中心に核不拡散上の進展を再度求めた。

(2)民主化

 河野大臣より、「パ」の民主化への期待を表明し、その道筋につき説明を求めた。「サ」外相は、2002年10月12日を期限とした民主化に向けた現政権の取り組みを説明し、計画通りプログラムが進んでいる旨発言。

(3)経済交流

 「サ」外相より、現政権が多額の債務負担等の難しい状況にあって、増税等国民の負担を強いる改革も含めて財政改革・経済再生に向けた努力を続けている旨発言。河野大臣より、「パ」の民主的統治の確立、良い統治のための支援、ポリオ撲滅計画に係る無償資金協力など、民主化及び経済改革の進展に向けた我が国の支援について説明した。また、河野大臣より、近々日「パ」投資協定を国会に提出する予定であることなどを紹介し、日「パ」間の経済関係の強化が「パ」の経済発展に資することを期待した。

(4)アフガニスタン問題

 河野大臣よりタリバーンの彫像破壊に深い懸念を表明したのに対し、「サ」外相より、「パ」もタリバーンに破壊停止を働きかけているが、成果はあがっていない旨説明があった。また、「サ」外相は最近アフガニスタン難民が急増し、「パ」にとって大きな問題となっている旨述べた。

2.評価

(1)昨年8月の森総理のフォローアップである今次外相会談において、我が方として「パ」が国際社会に関与していくことを求め、そのための支援を行っていくとのメッセージを伝え、「パ」はこれに理解と評価を示したことは一定の成果。

(2)核不拡散の問題については、「パ」は従来のライン(上記1(1))を確認する一方、新たな具体的踏み込みは示さず、この点は今後の課題となった。

(3)「パ」側からは、核不拡散、民主化、印「パ」関係、アフガニスタン問題等国際的な関心事項への取り組みについて詳細な説明があり、これに対し、我が国は友人として率直に話を聞き、アドバイスを与え、注文をつけた。また、「パ」の経済改革及び民主化促進のために、我が国として適切な支援を行う姿勢を改めて示したことは、「パ」の国際社会への関与を支援するものとして、「パ」側からも高い評価が得られた。



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